苫小牧のニュース
発電機82台ずらり 北電苫小牧発電所の緊急設置電源報道関係者に公開
(2012年 7/20)
苫小牧発電所に配備された緊急設置電源。発電機は灰色のコンテナに格納されている |
北海道電力は20日、夏場の供給力を確保する対策として、重油火力の苫小牧発電所(真砂町、25万キロワット)構内に配備した緊急設置電源(7万4000キロワット)を報道関係者に公開した。
東京電力が使っていた小型ディーゼル発電機を借り受けた。1030キロワット26台、850キロワット56台を、1台ずつコンテナに収容し、1.5ヘクタールの敷地に並べた。燃料は軽油。5月15日に着工し、今月16日から運転を始めている。
北電によると、緊急設置電源がフル稼働した場合、約2万5000世帯の電力を賄えるが、実際には需給の逼迫(ひっぱく)状況を見ながら出力を調整するという。夏以降も運用するかどうかは未定。
緊急設置電源を織り込んだ夏場の最大供給力は、7月が483万キロワット、8月が485万キロワット。北電は平年並みの暑さでも需給が厳しいと予測している。広報担当者は「ご迷惑をお掛けするが、23日から始まる節電期間にご協力を」と話していた。