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日本大使館に突入男 無罪主張
8月22日 16時0分

先月、ソウルの日本大使館にトラックで突っこんで門の一部を壊した韓国人の男に対する裁判で、検察は、22日、懲役1年を求刑しましたが、被告側は「愛国心からくる正当な行為だった」として無罪を主張しました。

この事件は、先月9日、自営業のキム・チャングン被告(62)が、島根県の竹島について「韓国の領土だ」などと主張するスローガンを貼り付けたトラックで、ソウルの日本大使館に突っ込んだもので、門の一部を壊した罪に問われています。
22日、ソウル地方裁判所で開かれた公判で、検察は懲役1年を求刑しました。
これに対し、キム被告側は起訴内容は認めたものの、犯行の動機は、日本大使館の前に設置された従軍慰安婦問題を象徴する少女の銅像に、日本人の活動家が「竹島は日本固有の領土」というメッセージを付けたことに抗議するためだったと説明しました。
キム被告の弁護士は「愛国心と使命感に基づく正当な行為だ」と主張したうえで、イ・ミョンバク大統領が竹島に上陸したあとも、日本が竹島の領有権を主張していると非難し、「こうした状況のなかでは、今回の行為を有罪にすべきでない」として、竹島を巡る韓国の民族意識に訴える形で無罪を求めました。
裁判は22日結審して、来月5日に判決が言い渡されることになり、竹島を巡って日韓の対立が深まっているだけに、裁判所がどのような判断を示すのか注目されます。

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