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和歌山県警鑑定捏造 科捜研職員を書類送検へ

 和歌山県警科学捜査研究所の男性主任研究員(49)による証拠品の鑑定結果捏造(ねつぞう)疑惑で、和歌山県警は、捏造が判明した8件について、研究員を虚偽公文書作成・同行使と有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検する方針を固めた。研究員は「見栄えのよい資料にしたかった」と容疑を認めているという。

 捜査関係者らによると、研究員は2010年5月〜12年6月に担当した交通事故や無理心中、変死など7件の鑑定について、上司への説明資料を作成する際、過去の別事件のデータを流用した疑い。さらに、別の交通事故の鑑定に関わる書類1件について、無断で所長の公印を押して決裁済みを装った疑い。いずれも裁判の証拠には採用されなかったという。

 研究員は、1998年に和歌山市で発生した毒物カレー事件の鑑定にも関わっていたが、県警は調査の結果、同事件に関する不正はなかったと結論付けた。

2012年8月21日  読売新聞)
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