2012年8月21日
家庭や企業の節電が成果をあげている。いつもより暑い夏になったが、関西や九州などで準備した「計画停電」は一度もなく、全国の電力には余裕がある。このまま節電を続ければ、原発を動かさなくても夏を乗り切れた可能性がある。
電気事業連合会が7月の販売電力量を20日にまとめたところ、全国10電力のうち東北電力を除く9電力で昨年7月より減った。
このうち家庭向け電力中心の「電灯」は、全国の家庭でエアコンの温度を高めにするなどの節電意識が広がり、電力不足のおそれがあった関西電力で昨年7月より16.9%減った。節電目標がない東京電力でも14.5%減だった。企業向け電力の「大口」も8電力で昨年7月より少なかった。