京畿道南楊州市が15年以上にわたり、下水処理場の「秘密放流口」を使ってトイレや台所の汚水を首都圏住民の上水源に垂れ流していた問題で、同市はこの事実が公表された後も別の形で汚水の無断排出を続けている。南楊州市は21日、和道下水処理場の現場に取材陣が殺到すると、北漢江支流のムクヒョン川に汚水を流していた秘密放流口2カ所を閉じ、垂れ流しをやめたように見せ掛けた。
だが、秘密放流口が閉じられたことで汚水は地下の下水管を逆流し、下水処理場の約500メートル上流にあるマンホールから噴水のように噴き出した。マンホールから放出された汚水は、南楊州市が今月20日まで秘密放流口を通じて無断で垂れ流していた汚水と同様、付近のムクヒョン川に流れ込んだ。この水は北漢江に流入し、約10キロ離れた首都圏住民の上水源となる八堂湖に流れ込んだ。
環境部(省に相当)はこれを受け、南楊州市の新規開発事業を全面的に中断させるとともに、すでに進められている開発事業に対しては事業の拡張などを認めない方針を固めた。