沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島をめぐり、日本と中国、韓国との関係が緊迫化していることに関し、井戸敏三知事は20日の会見で「地方間や草の根の交流が両国間の共通理解を深めることにつながる」とし、県として友好提携を結んでいる中国・広東、海南省などとの交流事業を続けていく方針を示した。
井戸知事は、両国との対立によって日本への観光客が減れば経済的な影響は大きい、と指摘。その上で「世界経済は相互依存関係にあることを認識すべき。日本政府もなぜ『当然の日本領土』であるのか、もっと国民に知らしめないと中国にも理解されない」とした。
9月11日から関西広域連合長として訪問する中国・北京などでの観光プロモーションは予定通り行うとしたが「北京政府の要人に面会を申し込んでいるが、まだ返事がない。交流促進のための訪問であることを理解してもらうよう努める」とも語った。兵庫県議らが19日、尖閣諸島に上陸したことには「日本領土だからいい、という主張もある。ただ、主張が対立する場所なのでそれなりの行動が求められる」と述べた。(岸本達也)
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(2012/08/21 07:40)
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