日中韓学生交流環境フォーラム:学生ら貴船神社を訪問−−京都 /東京
毎日新聞 2012年08月22日 地方版
「第1回日中韓学生交流環境フォーラム」(イオン環境財団主催、毎日新聞社、中国青年報社、朝鮮日報社後援)に参加中の早稲田大と中国・清華大、韓国・高麗大の学生らが21日、日本の環境思想の源流を探ろうと京都市の貴船神社などを訪れた。
貴船神社の高井和大宮司が「神道に内在する環境思想」をテーマに講義。「自然に対して畏敬(いけい)の念を持ち、山や木、川、草や石ころにも神々の働きや気配を感じる。神道は自然の中に神を見た宗教です」と話した。
続いて早稲田環境塾の講師、丸山弘子さんが「外来宗教の仏教は神道の自然崇拝というエッセンスを取り入れた。さらに自然のすべてに仏性や神が宿る神仏習合という思想が形成された」と解説した。学生からは「神道における人間同士の関係は」などと質問が相次いだ。
フォーラムはアジアの環境人材の育成が目的。22日は豊かな自然に囲まれた鞍馬寺を訪問。最終日の23日は早稲田大で修了式がある。【明珍美紀】
〔都内版〕