尖閣諸島上陸団体 香港でもデモか
2012年08月19日 18時00分
沖縄県警と第11管区海上保安本部(那覇)は16日午前、尖閣諸島・魚釣島(同県石垣市)へ不法に上陸したなどとして入管難民法違反容疑で逮捕した香港の活動家ら14人を移送するため、海上保安庁の巡視船3隻で那覇市に向かった。
12日に香港を船で出発した活動家らは15日午後5時半ごろ、魚釣島に7人が上陸し、うち2人は船に逃げ帰った。沖縄県警は同法違反(不法上陸)容疑で島に残った5人を現行犯逮捕。11管が同不法入国の疑いで、船にいた残る9人も逮捕した。
逮捕された中国人活動家らが所属するのは「世界華人保釣連盟」という「反日」組織。尖閣諸島の領有権を主張し、2011年1月に設立された。本部を香港に置き、中国本土、台湾、マカオ、米国、カナダなどの中国人民間団体で構成されているという。6月に東京都の尖閣諸島購入計画が話題になると、香港の日本総領事館周辺で抗議デモを行ったのも同連盟と報じられている。
外国人活動家が尖閣諸島に上陸したのは8年ぶり。小泉政権下の04年3月、中国人活動家7人が上陸し、県警により逮捕された。当初送検の予定だったが、政府は2日後に方針転換。福岡入国管理局那覇支局に身柄が引き渡され、強制送還された経緯がある。