竹島問題をめぐり、韓国・李明博(イ・ミョンバク)大統領(70)の暴走に日本国民の怒りは収まらない。「自衛隊は何をやっているんだ!」「竹島は日本固有の領土なんだから、政府は自衛隊を出動させて不法に占拠している韓国人たちを追い払え!」という声が聞こえてくる。
日本の自衛隊は竹島を奪い返す力があるのか。あるとすればなぜ、日本政府は自衛隊にそれを命じないのか。
朝鮮半島などに関する防衛問題に詳しいジャーナリストの南郷大氏は「防衛省は防衛庁時代から過去に何度も、竹島を奪還する作戦計画について秘密裏にシミュレーションを重ねていますよ」と明かす。
そのシミュレーションの結果は…圧勝なのだという。
「何度やっても結果は常に、自衛隊側の一方的な勝利。日本の自衛隊、特に海自と航自の戦力は東アジアナンバーワンですからね。戦闘機にしてもイージス艦にしても、韓国軍に比べて最新式の装備を韓国軍よりも数多く持っています。それらを投じて包囲してしまえば、韓国軍の艦艇は竹島に近づくこともできません。そのくらい、戦力の差は圧倒的です。戦闘そのものは数時間で終了する」と南郷氏は断言する。
ならばなぜ、日本政府は自衛隊による竹島奪還を実行しないのか――。
その理由は衝撃的だ。
「奪還が成功した瞬間から、何万人という韓国在住の日本人駐在員や留学生、また観光客などが、激高した韓国人たちに襲撃されかねない」(南郷氏)
韓国人が慰安婦問題や竹島問題などで、日本に対し破壊的な抗議アピールをすることは知られている。日本の国旗をかみ付いて破る。動物を日本人にみたてて虐殺する。自らの指を切り落としたり、焼身自殺まで日本叩きのためなら、“愛国心”の名の下、何をしても許される国のようだ。
もし、竹島に駐在する守備隊の中に死者が出れば、“報復”を叫んで身近なところにいる日本人を襲撃する可能性は十分ある。日系の商店や企業がそういった襲撃の対象になったとしたら…。犠牲になる日本人の数は予想もつかない。
結局、民主主義国家である日本としては、武力による竹島奪還は不可能というわけだ。