大一番を前に大失態を犯し、首をひねるCIMA=博多スターレーンで
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ドラゲー最高峰のタイトルであるオープン・ザ・ドリームゲートの王者CIMA(34)が、6度目の防衛戦を前に大失態。22日の東京・後楽園ホール大会でYAMATO(30)の挑戦を受けるが、19日の福岡大会のタッグマッチで、キャリア2年半の谷崎なおき(22)に3カウントを奪われてしまった。試合後は半失神でしばらく立ち上がれない事態に。YAMATOは谷崎よりはるかに難敵だが、CIMAは本当に大丈夫?
福岡大会でのサマーアドベンチャー・タッグリーグ決勝戦。優勝すれば、6人タッグのオープン・ザ・トライアングルゲート王者にも認定されるとあって、CIMAは「シングル(ドリームゲート王座)と合わせて2冠王や」と大張り切りだった。
相手組の谷崎は、はるかに格下だ。だが、ヒール軍団のマッドブランキー入りしてから成長著しく、今大会のメンバーに抜てきされて先輩のB×Bハルク、戸澤陽とトリオ結成すると、まさに水を得た魚。この日も「北海道室蘭地区の腕相撲学生王者」という、すごいのかどうかよく分からないパワーを存分に見せつけ、超高角度パワースラムのナイトライドでCIMAを半失神に追い込んだ。
ベルトを手に、意気揚々と引き揚げた谷崎とは対照的に、CIMAは後頭部を押さえてようやく立ち上がると「俺は恥ずかしい」。ドリームゲートの防衛ロードをプロレスラーとしての集大成にすると常々語っているだけに「この1敗はただの1敗じゃない。100歩も200歩も元に戻された。YAMATOには申し訳ない」とわびた。
「この1敗、みなさんが忘れてくれたら、なかったことになります」と観客に呼び掛けたが、残念ながら新聞に書いちゃいました。CIMAはYAMATOらを次世代と位置付けて、世代闘争の壁になることをテーマにしているが、谷崎はさらにその下の世代。このショックを引きずるようだと、YAMATO戦は危ない。
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