力士健康診断が21日、東京・両国国技館で行われ、秋場所で3度目の綱とりに挑む日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が133キロと自己最重量を記録した。関取最重量は十両の徳真鵬で214キロ、力士最重量は大露羅の265キロ。
名古屋場所では隆の山の100キロに次ぐ128キロで、幕内2番目の軽量だった日馬富士。体重増加が綱とりへの課題だったが、昨年の5月技量審査場所前に計測した132キロを上回った。「太るのにいいと聞いたから全部試している」と豆乳を飲んだり、サプリメントを取ったりして、体重の落ちやすい夏場を乗り切ったようだ。
「鏡で見て、身体が大きくなった気がする」と話し、精神的なゆとりも生まれたよう。過去2度の綱とり場所は9勝6敗と8勝7敗に終わっている。「力はスピード×体重ですからね」。3度目の正直にかける。 (岸本隆)
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