田中陽＆横山スタメン　ゴールラッシュ再現だ

　Ｕ−２０女子日本代表が２２日、宮城スタジアムで行われる１次リーグ第２戦でニュージーランドと対戦する。開幕のメキシコ戦では４−１で快勝。２１日の前日会見で、吉田監督は「（メキシコ戦の）後半から出した選手を先発で使おうと思っている」と話し、初戦で途中出場ながらゴールを挙げた司令塔のＭＦ田中陽子（１９）とＦＷ横山久美（１９）のスタメン出場を明言。再度のゴールラッシュで２連勝を狙う。

　２１日の午後練習で行われた紅白戦でも、田中陽は豪快にゴールネットを揺らした。「いい感じです。今回は９０分できると思うので攻撃の起点になりたい。点を取りたい気持ちもありますし、アシストもしたい。９０分やりたいです」とフル出場をアピールした。

　メキシコ戦の３日前に右足の違和感を訴え、初戦はベンチスタートとなった。「ケアも終わって、もう万全です。初戦に勝って勢いに乗ってるので次も勝ってグループリーグ突破を決めたい」と笑顔を見せた。

　一昨年のＵ−１７Ｗ杯ではニュージーランドと対戦し、６−０で大勝。その試合で２ゴールを挙げているが「カテゴリーが違えばチームが違う。あの時のことは関係ないです」と慢心はない。「ＦＷ２人はＡ代表だし、力もある。気を付けるところは気を付けたい。ただ、蹴るところは蹴る感じ。相手は引くので、その手前で崩せればペースに乗れる」とニュージーランド対策は万全だ。

　右サイドでスタメン出場が濃厚な横山は「右でも左でも真ん中でもどこでもやれるように監督から言われている。前の試合は控えと言われていたけど、自分の仕事はとにかく点を取ること。それは変わらない」とキッパリ。大会直前に行われた親善試合のカナダ戦から２人は２試合連続ゴール。好調な２人の起用で、ヤングなでしこは再び大量得点を狙う。　（荒川敬則）