本を出版する4つの方法(自費出版、電子書籍は除く)

スポンサーリンク
2012/08/22


たまに「書籍ってどうやって出版するんですか?」というご質問を頂くので、僕が知っている範囲でノウハウを書き落としてみたいと思います。オンラインで検索しても、自費出版の案内ばかりでほとんどまともな情報がないんですよね。

僕自身、まだ著者としてはペーペーなので、あんまり内容は信用しないでください笑(業界の方、ぜひコメント欄で補足お願いします)。


方法1. 企画書をつくって突貫する

特に人脈がない場合はこちらの方法になるでしょう。「書籍の企画書」をつくって、半ば数打ちゃ当たる感覚で、出版社にメールします。

ここはある程度の突破力が必要で、メールでダメなら電話する、くらいの努力は求められます。窓口が記載されていないことも多いので、サイトに掲載されているメールアドレスや電話番号に突貫しましょう。

出版企画書については、下記サイトの項目が参考になるでしょう。

出版企画書の必須項目

1 、仮タイトル
2 、サブタイトル
3 、著者案
4 、ジャンル
5 、企画趣旨。詳細に書くこと。但し、全部が1枚に収まるように。3~4行程度が目安。
6 、判型
7 、価格
8 、印税条件
9 、読者ターゲット
10、主な構成案(章見出し程度。詳細や目次は別紙で)
11、類書と差別化
12、著者略歴
13、営業促進案

ビジネス書出版社の元編集長が教える「出版企画書の項目」:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】

「必須」と書かれていますが、これが正解というわけでもありません。僕も企画書投げ込みで一冊書きましたが、8, 11, 13は欠如した状態でしたが、企画は通りました。あくまで編集者の判断なので、心に刺さる内容が記されていれば、企画は通る可能性があるでしょう。

また、こちらのサイトにも出版の企画書のテンプレが掲載されています。標準的な内容なので、こちらを利用するとよさそうです。

出版社の探し方は、Amazonなどで類書を出している出版社を探すのが手っ取り早いでしょう。出版関係の人が近くにいる場合は、その人を頼るのもありです。

ただこの方法は打率はそれほど高くなく、「ダメもと」くらいの感覚でいた方がよいと思います。(なお「自費出版」という選択肢もありますが、あまりいい噂は聞かないので、とりあえずはおすすめしません。業者に頼らず、電子書籍を自費出版するというのは良いと思います)


方法2.人づてで編集者を紹介してもらう

もっともメジャーなのは、この手法かもしれません。

書籍の編集者は、常にアンテナを張って、有望な著者を捜しているものです。そういった編集者を知り合い経由で紹介してもらうことは、このソーシャルメディア時代において、そう難しい選択肢ではないでしょう。

まず、「出版したいフラグ」をしっかりと自分で立てておくことが重要です。すごく下世話ですが、例えばツイッターのプロフィールに「書籍を書くのが夢です」とか書いてみても良いでしょう(これはかなり露骨ですが…)。これまた下世話ですが、編集者とツテがありそうな友人がいたら、それとなく「本を書きたいんだけど…」と相談してみてもいいかもしれません。

もちろん「紹介に足る人物であること」は、大前提になります。良いコンテンツを持っていれば、特段の努力をせずとも、勝手に知人が編集者を紹介してくれることもあります。中身がない状態で出版したいフラグを立てても痛々しいだけなので、ご注意ください。


方法3. ツイッターやブログでエッジの立った情報を発信する

僕はこのやり方でした。ソーシャルウェブ時代、書籍を使わずとも、自分の意見をガンガン自分のペースで発信することは可能です。皆さんの発信する言葉が編集者の眼に止まる価値のあるものであれば、努力をせずとも、向こうから声がかかってくるものです。

僕はこれまで共著含めて4冊の本を書き、現在3冊の企画が進行していますが、そのうち4冊は編集者の方から直接お声がけを頂きました。そういうケースは、編集者の方が僕の文章や意見をある程度理解してくれている状態なので、仕事はとてもしやすくなります。

これは傲慢かつ極端な言い方ですが、ブログやツイッターで受けることが書けないなら、売れる本を書くことはできないでしょう。歴戦の著者は例外ですが、これから本を書きたい!と思っている方は、そのくらいで考えておくのがよさそうです。少なくとも、今このブログを読んでいるくらいのITリテラシーはあるわけですから、まずは自分でまずは書いてみましょう。


方法4. 著者と知り合い、共著者として参加する

こちらはマイナーな手法で、その性質上単著にはなり得ないのですが、既に著者としてネットワークも実績とある方と繋がると、「共著者」として名を連ねるチャンスも舞い降りてきたりします。

ただ、この場合はあくまで「共著」なので、自分の伝えたいことを紙面の100%使って伝えられるわけではありません。その意味では、この方法は「おまけ」程度に考えておくのがよいでしょう。


というところが、僕が知っている「本を出版する方法」です。詳しい方、ぜひ補足があればコメント欄に書き込んで頂けると幸いです。


これからは電子書籍を自分で出す人も増えていくのでしょうね。僕も市場環境が整ったらチャレンジしたいと思います。自分で作って自分のサイトで売れば、ほぼ利益なので、部数が少なくても十分マネタイズできるのでは?と夢を見ています。