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季節外れの年末時期のお話。
途中ちょこちょこと過去の回想が入ります。
読みにくかったらすみません。
本編
3.極上のサプライズ
 
【瑞希が潰れました。応援求む】

 そんなメールを受信したのは、クリスマスイブ前日の夜のこと。
 その日は瑞希が職場での一足早い忘年会に参加するとのことで、宇佐見は仕方なく後輩に誘われるまま若手官僚のパーティに参加していた。
 コンパニオンとして参加していたモデル達も連れ立って、そろそろ二次会かと話が進んでいたその時だ。

(……なにやってんだ、あいつは)

 予め忘年会のことを聞いていたとはいえ、やはり他の男の目に触れるところに行かせるんじゃなかったと溜息ひとつ。
 もし無理やりにでも誠を参加させていなかったらと思うと、参加条件として捻じ込んでおいてよかったと本心から思う。

 メールには、アルコールに弱い瑞希が誤って強いカクテルを飲んでしまったこと、寝入ってしまって起きないこと、隣に座っていた男の上着を掴んで離さないことまで詳細に書かれてあり、
 これは送信者も呆れ返っているんだな、とわかる文章だった。

「…………おい、藤崎」

 ちょっと来い、と視線で後輩を呼ぶ。
 訝しげな表情で寄ってきた彼に万札を数枚手渡すと、それだけで意味が通じたらしく今度は少し驚いた顔をされた。

「宇佐見さん来ないと女の子半減するんですよねー……で、もしかして【彼女】に何か?」
「…………飲み会で潰れたそうだ。面倒だが迎えに行く」

 藤崎という後輩はこの中で唯一彼の従妹の存在を知っていて、尚且つある程度の事情を把握している。
 お調子者ではあるが察しは悪くない、ということで彼に後を任せ宇佐見はここで抜けると暗に告げていた。

(面倒、ねぇ……言うほど面倒そうじゃないくせに良く言うよ)

 藤崎からすれば、なんだかんだで宇佐見は従妹であり恋人と呼んでも差し支えないだろう瑞希のことになると、途端に面倒見が良くなる気がする。
 彼の知る限りでは宇佐見幸也という男は決して世話焼きでも面倒見がいいわけでもなく、どちらかというと周囲と距離を置き斜め上から見下すような態度を取るタイプである。
 それが彼女のことになると、面倒だなんだと言いながらフォローに回るのだから見ていて面白い。

「意外とああいうタイプをツンデレとかって言うのかもなぁ」

 呟いた言葉を、宇佐見が知ることはない。


 藤崎が、彼が聞いたら冷ややかに否定しそうな呟きを洩らした頃。
 宇佐見は誠のメールにあった飲み会の会場へと漆黒のスポーツカーを駆っていた。

 目的は、眠ってしまった瑞希を回収し、部屋まで送り届けること。
 誠はアルコールを飲んでしまったため役に立たず、タクシーに乗せて帰るにしても人一人抱えて部屋まで入るのは結構難易度が高い。
 それなら宇佐見が抱えて戻り、誠に鍵や扉を開けさせたりと分担すれば問題解決だ。

 とはいえ、もうひとつ問題が残っている。

「男の上着、か………毛布ならまだ可愛げがあったものを」

 恐らく無意識にだろうが、隣に座っていた男の上着を掴んで寝てしまった瑞希。
 それが宇佐見の言うように毛布であったなら、彼もここまで内心苛立つこともなく店に断りを入れて持ち帰ったに違いない。
『他の男の上着』であるからこそ許せないのだ。
 だからといって無理やり起こすことは躊躇われる、という宇佐見の考えを予測した上で誠はSOS発信をしてきたのだろう。

 が、それは誠個人にとってはどうでもいいことなのだ。
 他の男の上着だろうがシャツだろうが、掴んでいるならそのまま持ち帰って翌朝本人に処理させればいいだけの話である。
 もしくは、誠なら容赦なく姉を叩き起こす。
 比喩ではなく本当に叩いて起こすくらいはやるだろう。
 それをしなかったのは姉への思いやりというよりは、宇佐見への義理立てかもしれない。


 信号待ちの短い間、どうしたものかと視線を賑やかな通りへと向けてみる。
 クリスマスイルミネーションが彩る街路樹は例年よりも控えめではあるが着飾って街を歩く男女にはそんなことは関係ないらしい。
 一組の寄り添ったカップルが覗き込む先……ショーウインドーに飾られた【それ】に宇佐見の目が吸い寄せられた。

『ありがとう、おにいちゃん!』

【それ】を手に抱き、満面の笑顔を浮かべる幼き従妹。
 大好きと抱きつかれ、戸惑った幼い頃の自分。

「…………あれにするか」

 彼はふと小さく笑みを浮かべ、ハンドルを切るとその店の前に車を横付けした。



 今から二十数年前。
 小学生であった彼は、祖父の車に乗せられこの日誕生日を迎える分家の従妹の元に向かっていた。
 彼は本家の跡取り息子で、彼女は分家の娘。
 親戚といっても人数が多く、本来なら子供同士とはいえそれほど親交をもてるわけでもないのだが、本家の御大……彼の祖父は実家を継いだ娘も嫁に出した娘も同じように可愛がっていたため、こうして気まぐれに分家を訪れることがあった。

「誕生日プレゼントなんだが……さて、何を買って行こうか?」
「まだ買ってないのですか?」
「ああ。リクエストは聞いたんだがね、今年は兎が欲しいと言い出したんだ」
「うさぎ……」

 孫には多少甘いところがある祖父だが、決して過度に甘やかしたりはしない。
 小動物は子供の情操教育に有効だとされる、とはいえまだ瑞希は動物の世話ができる年齢ではないのだ。
 欲しいと強請るからには自分で世話ができるのが必須条件であり、この場合いくら兎とはいえまだ小学校にも入っていない子供が一人で世話をするのは無理だった。

 自分で世話ができないなら買わない、それはもはや決定事項なのだが。
 普段からあまりおねだりなどをしない孫娘が、それ以外で何を喜んでくれるのかという点が引っかかっているらしい。

(瑞希の欲しがりそうなもの……)

 従兄である彼にも、幼い従妹の思考は読めない。
 その辺の女の子やテレビなどに出ている子役の子などなら情報も手に入るが、それらと従妹を同じに考えてもいいものかどうか、彼には判断できない。
 従兄妹といっても常時離れて暮らしていて、こうして祖父に連れられるか年始の挨拶に彼女が来るかでなければ逢えないという所為もあるだろう。

 彼は困り果てて窓の外をぼんやり眺め、
 突然ハッとしたように目に留まった店先を指差した。

「お祖父様、あれ!」
「ん?……ああ……そうか、あれも確かに【兎】だな」

 よし、あれにしようか。
 そう孫に語りかける彼の人は、困惑一転満足そうに微笑んでいた。


 本家とは比べ物にならないほどこじんまりとした一軒家。
 二人が連れ立って中に入ると、いつも玄関先で出迎えてくれる従妹の姿がなかった。
 待っていてくれた叔母によると、どうやら祖父の代わりに『何故兎がダメか』という話をしてくれていたらしい。
 ドキュメンタリー映画を見せ、生き物を育てるのはこんなに難しいことなんだ、命はこんなに尊いんだ、その命に責任が持てるようにならなければ飼えないんだと諭したのだという。
 祖父は「そうか」とだけ返し、読めない表情で廊下の奥へと歩いて行く。

 立ち止まった瑞希の部屋の前、トントンと扉をノックするとややあって控えめに扉が開かれた。
 出てきた孫娘は明らかな泣き顔……しかし涙を零すまいと唇を噛み締め、次の瞬間

「わがままいってごめんなさい!!」

 そう、頭を下げた。

 聡い子だな、と祖父は目を細めた。
 4歳という年齢にしては聡すぎるほどで、その聡明さがいつか仇になってしまいそうで心配だった。
 彼女は母に諭され、そして自分が祖父に我侭を言って困らせてしまったのだと悔いたのだ。
 一般的な4歳児には中々できない発想だろう。


 顔を洗っておいでと洗面所に送り出された彼女は、10分ほどでリビングに顔を出した。
 泣いた後ということもあって気まずい空気は纏っていたがそこは切り替えの早い子供のことだ、己の母が並べ始めた食事やケーキを前に、すぐにその顔は普段通りの穏やかなものへと戻った。

(……もう泣いてない。良かった)

 従妹とはさして仲がいいわけではなかったが、幼い顔が強張っていたり涙で濡れていたりするのは苦手だと感じた。
 笑っていて、と優しく言ってやれるほど彼は大人ではなかったので、ホッとしたのは内心だけである。

 少し距離を置き、いつものように祖父と従妹のやりとりを眺めていた彼は、

「幸也、すまないが車からあれを持ってきてくれないか?」
「え…………僕が?」
「ああ。頼むよ」

 祖父のお願いとあれば断るわけにはいかず、渋々『あれ』を取りにガレージに向かった。


『それ』は12歳の彼の体格と比べてもかなり大きなものだった。
 仕方なく両手で抱えて戻ると従妹はきょとんとした顔で『それ』に半ば隠れてしまった従兄を見つめた。

「瑞希の一番欲しいものはあげられなかったが、代わりのプレゼントを用意したんだ。気に入ってもらえるといいんだが」
「……うさぎさん……おっきい……」

『それ』は、ショーウインドーで存在感を主張していた大きな白い兎のぬいぐるみだった。
 本物の兎はまだ早い、だからせめてぬいぐるみでもと咄嗟に彼が目に留めたのがそれだ。
 一点もので売り物ではないと渋る店員を祖父の話術で巧みに納得させ、ラッピングする時間すら惜しんで後部座席に乗せてきたそれを、彼は足早に近寄った従妹に差し出した。

「……たんじょうび、おめでとう。瑞希」

 うわあ、という顔で従妹が従兄を見上げた。
 驚きと嬉しさの入り混じったそれが、満面の笑みに変わる。

「ありがとう、おにいちゃん!」
「え、……うん」
「だいすき!」

 抱きしめた兎ごとぎゅっと抱きつかれ、今度こそ彼は表情を崩した。

(な、なんだこのかわいい生き物……っ)

 祖父が『聡すぎる』と憂うだけあって、瑞希は普段から大人しい。
 それは、周囲の人間に迷惑をかけないため……子供ながらに精一杯空気を読んでいる所為であるらしい。
 だから、こんな年齢相応の無邪気な笑顔を向けられたのは初めてで。

 どくりと心臓が妙な音を立てたのを、少年は気付いていてあえて無視を決め込んだ。


 ラッピングもせず無造作に紙袋に入れられた『それ』をに助手席を任せ、宇佐見は瞳を細めた。
 その時のことを思い出したのは、この兎を見つけたからだ。
 以前のように一点ものだと渋られもせず、あっさりと手に入った『それ』を買ったのはほんの気まぐれに過ぎない。

 あれからもう二十数年が経っている。

 未だに彼女がぬいぐるみに固執するとは思えないし、何もご機嫌を取ろうと思ったわけではない。

「ま、クリスマスだしな」

 二十代後半の女性への贈り物としてはどうなんだとつっこまれかねないが。
 従妹が静かに慌てる姿を見るのも一興か、と彼は更なる安全運転で指定の居酒屋へと向かった。


 その安心しきったような寝顔を前に、宇佐見は叩き起こしてやろうかと一瞬剣呑な光を瞳に宿した。
 職場の同僚達……警察署という環境上その殆どが男性であるというのが引っかかったが、それはこの際置いておく。
 実際問題『同僚』と称するだけあって、彼らの眼差しに不穏な色は見当たらない。
 傍についていた誠は苛立ちを込めた眼差しで姉を見下ろしていたが、彼とて姉が心配なのだ。
 そうでなければわざわざ宇佐見にメールしてきたりはしないだろう。

 寝入る彼女がしっかりと掴んでいるのは、シャツ一枚という薄着で震えている男の上着。
 これをどうにかしなければ、彼女を連れ帰ることはできない。
 男が震えているのはこの際どうでもいい、問題なのは瑞希が男の上着を掴んでいるという事実だけなのだ。
 表面上はあくまでも仕方なさそうなそぶりで、彼は紙袋の中からふわふわもこもことした物体を取り出した。

「……ほら、瑞希。お前の大好きな兎だぞ?」

 半ば賭けのようなものだったが、彼女はあっさりと柔らかな手触りのそれに指を伸ばし、両手でぎゅっと抱きこんだ。

「……っ!」
「…………」

 その光景に息を呑んだのは、宇佐見だけではなかった。
 他の男性陣もやはり気になるのだろうか、いくら友情や信頼感があるからと言ってもそれとこれとは別問題だ。
 顔を赤くして視線を逸らす者や、そそくさと踵を返す者など反応は様々だったが。


「意外と覚えてるもんだな。昔の記憶なんてとうに忘れたと思ってたが」
「…………俺は知りませんけどね。まぁさすがに瑞希もこの年でこれはちょっとやばいかもしれませんけど」
「あの時は子供だったからな。確かにまぁ、ギリギリか」

『確かに』と言いながら、ルームミラーを確認する宇佐見の視線はどこか柔らかい。
 それは、つい最近になって彼女が絡んだ時だけに見せるものだった。



「あの子が大きくなって自分の立場を認識できるようになったら、その時はあの子だけの【兎】を用意してあげようと思うんだ」

 誕生祝の帰り道、祖父はぽつりとそう洩らした。

「うさぎ、を?」
「ああ。あの子を何よりも優先し、護ってあげられる頼もしい……いや、そんなことより何より、聡すぎるあの子の居場所になってあげられる……あの子が絶対的な信頼を寄せられる、そんな【兎】をね」

【兎】と祖父は言ったが、それは一般的な【兎】ではないと幼いながらも彼はそう感じた。
 だがそれが具体的に何を指しているのか、彼にはまだわからない。
 着ぐるみだろうか、とずれたことを考えて首を傾げる跡取りに、祖父は「難しかったかな」と小さく苦笑した。

「お祖父様、僕になにかできることはありませんか?」
「幸也は瑞希が好きかい?」
「はい」
「そうかそうか。……本音を言うならお前があの子の【兎】になってやってくれれば一番いいんだがなぁ。そうすればあの子は本家のものだ。だが煩い連中もいることだし、残念だが様子を見るしかあるまい」

 後半何を言われているのか、彼にはさっぱりわからなかった。
 ただわかったのは、祖父が従妹を愛しく思って手元におきたがっていることだけ。
 そのために何をすればいいのか、いくら考えても彼にはわからない。

 そのうち、彼は考えるのをやめた。
 小学校を卒業した彼は、エリートコースを歩むために海外留学やエスカレーター式の学校への入学など、他に構っていられないほどに忙しくなってしまったのだ。
 同時期、小さな息子が生まれた従妹の家も遠くに引っ越してしまい、益々疎遠になってしまったというのも理由のひとつだ。


 あれこれ思い出しているうちに、車はマンションの駐車場に辿り着いた。
 ぬいぐるみを大事に抱え込んだ瑞希を宇佐見が抱え上げ、誠は車をロックしてから扉を開けたりエレベータのボタンを押したりとフォローに回ってくれた。

「ここです。ああ、鍵は……」
「合鍵なら持っている。ポーチの外側にないか?」
「ああ、ありました。……って持ってたんですね、鍵」
「こいつがくれたんだ」

(いや、そこでどや顔されても……)

 別に羨ましいとは思わない。
 持っていると聞いても、ああそうかという程度だ。

 だがあえてそこにはつっこまず、誠はカチャリと扉を開けた。
 そこで「それじゃ後はお願いします」と帰った誠を見送ることもせず、宇佐見は靴を脱いで勝手知ったる瑞希の部屋に足を踏み入れた。
 肘で照明のスイッチをオンにすると、独り暮らしにしてはやや手広いスペースがLEDのライトに浮かび上がる。

 備え付けのキッチンと淡い色のカーテン、そしてパソコンラック。
 奥に目を向けると扉が開けられたままの寝室があり、丁寧に畳まれた布団と清潔そうなシーツが目に入った。
 その途端、ドクリと鼓動が嫌な音を立てた。
 まるで血が逆流して頭に集まっているかのように、目の奥が熱く焼けつくように痛む。

(落ち着け、俺としたことが何を焦ってる)

 正気の状態で招かれたのであれば別だが、彼女が現在酩酊状態であるのは明白だ。
 手を出してはいけない、とにかく寝かせてしまわなければ。
 頭の中で段取りを組み立て、彼は彼女の身体を抱きかかえ直してベッドルームへと足を向けた。

 ゆっくりとシーツの上に身体を下ろし、頬にかかっていた髪をそっと指先で払ってやる。
 間近に接近した寝顔と漏れた吐息に、鼓動が益々早鐘を打つ。
 このまま手を伸ばし、抱きかかえて眠ってしまいたい……手は出さずともその程度は許されるのではないか、と。
 いや、せめて頬に口付けるくらいは許されるだろうか。
 意識がないのだからそれなら唇に、と欲は止まることを知らない。

(寝込みを襲うのは趣味じゃない。起きてる時に迫るのが愉しいんだからな)

 触れたいと悲鳴を上げる『本能』を言い訳で宥め、宇佐見はどうにか身体を離しある程度距離を置いた。
 そしてまだ履いたままだった靴を脱がせ、布団をかけてやろうと手を伸ばしたその時、
 彼女が未だ大事そうに抱え込んでいるぬいぐるみに視線が向き、自然と穏やかな笑みが洩れた。

『ありがとう、おにいちゃん!』

 あの時まで『おにいちゃん』などと呼ばれたことなどなかった。
 だがそれも存外悪くない、とその時はそう思ったのだ。

「…………瑞希、」

 声に出して、名前を呼んでみる。
 彼女の反応はないが、益々ぎゅっと兎を抱え直したところをみると、彼女もまた幼かったあの頃の夢でも見ているのかもしれない。

 彼は少しだけ考え、何を思ったかネクタイをシュルリと外した。
 それを彼女が抱える兎の首元に巻いてやり、瞳を細めて満足げにそれを見下ろす。

「……おやすみ、瑞希」

 崩れかける理性にしっかりと鎖をかけて繋ぎ止め、そう囁いてから彼は部屋を出て行った。


 買った覚えのない大きな兎やらそれに巻かれた従兄のネクタイやらに彼女が混乱するまで、あと数時間。



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