村田諒太が金メダル下げて出勤

　ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級で金メダルを獲得した村田諒太（２６）が２１日、勤務する東京都文京区の東洋大に五輪後初出勤した。夏休みにもかかわらず、学生や教職員ら３００人に大歓声で出迎えられた。

　学生部学生生活課で一般的な事務をこなし、窓口に立つこともある職員。別の部署に勤める妻、佳子さん（３０）が見守る前で「学生部のみなさん、僕は（４月から）半職場放棄という状態で競技に専念できました。おかげで金メダルを取れました」と感謝。集まった学生からは「世界一！」と声援が飛んだ。

　「デスクワークでも何でもやりますよ」と職場復帰に燃えていたが、この日の仕事はあいさつ回り。首から下げた金メダルを輝かせ、学内を慌ただしく動き回っていた。

　２４日からの岐阜国体近畿ブロック大会で京都府代表を目指す。関係者によると、シードされて五輪後初の実戦は２６日になる。　（森合正範）