錦タワー

津波災害から生命を守る「安心」の塔

  この錦タワー(避難等)は、防災まちづくり事業により、東南海地震の教訓を生かし、地形的に津波来襲の際には避難が困難と予想され、通学路も縦貫している日の出町一帯の人名救助を図る必要性から建設をいたしました。
 収容人数の設定として、東南海地震津波の高さ(6.5m)を基準に、2階(8.1m)以上は浸水しない想定のもと、周辺住民を中心に500人程度が避難できるスペースを確保しています。
 建物の基礎は地盤改良を行い約6mの深さにあり、強固なものとなっています。また、構造的には、大地震(震度6から7)及び大地震後に発生すると予測される津波並びに津波による浮遊船舶の衝突に対しまして、部分的には損傷を生じても建物の機能は保持し人命の安全が確保されるよう耐震設計されています。
  利用形態につきましては、災害時の避難所のためのスペース、避難住民用の非常用電源の発電機をはじめ防災資機材の保管庫の他、平時の際には、2階は地区住民の集会所、3階には東南海地震津波被災時等の写真、防災資料の展示を行い防災意識啓発の提供の場を設けております。

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東 南 海 地 震 の 内 容

尾鷲測候所観測値

発震時初期微動 昭和19年12月7日 ip  13時35分49.8秒
継続時間 S13時35分56.4秒
S波に続いて水平動 約5分間ゆれる
南北動 MN13時36分 9.5秒
最大値/M20.5mm
東西動 E13時36分 9.5秒
最大値/17.5mm
上下動 Z13時36分 9.5秒
最大値/20.5mm
(上下動13.8秒継続)
震動終了時刻 F13時55分 0秒
発震時刻〜震動終了時間 19分10.2秒
規模(マグニチュード) 8.0 震度5
震央 北緯33.7℃ 東経136.2℃
(志摩半島の南々東約20km)
震源の深さ 海底0〜30km

錦地区被害状況

流失全壊家屋        447戸   
半壊浸水家屋 235戸
船舶被害 101隻
被害総額 8,040,500円(昭和19年当時の金額)    
死者 64名(男23、女41)

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