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2012年8月21日7時9分

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バイオリニスト愛器、独で押収 密輸の疑いに困惑

写真:堀米ゆず子さんと今回押収された名器ガルネリ拡大堀米ゆず子さんと今回押収された名器ガルネリ

 ベルギー在住の世界的バイオリニスト堀米ゆず子さん(54)が独フランクフルト空港の税関で、手荷物として持っていたバイオリンの名器「ガルネリ」に密輸の疑いをかけられ押収されていたことがわかった。高額の輸入税支払いを求められている堀米さんは「これまで何の問題もなかったのに」と困惑し、愛器の一刻も早い返還を訴えている。

 堀米さんによると、東京からベルギーに帰国する際に乗り換えたフランクフルト空港で16日、バイオリンを押収され、26日までに輸入税として19万ユーロ(約1900万円)を支払うよう求められている。さらに脱税の疑いもかけられている。堀米さんは正当な所有などを証明する書類を提出し、返還を求めているが、交渉は難航しているという。

 押収されたガルネリは1986年に堀米さんが日本で購入したという。ガルネリはストラディバリウス、アマティと並ぶ三大名器の一つで、堀米さんの楽器は時価1億円はくだらないとされる。堀米さんは旅行で常に携帯していたが、これまでフランクフルト空港も含めて問題視されたことはまったくなかったという。

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