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日本人演奏家の楽器 独で押収される
8月22日 4時27分

日本人演奏家の楽器 独で押収される
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世界的なバイオリニストの堀米ゆず子さんが、ドイツの空港で、手荷物として持っていた時価1億円のバイオリンを事前に税関に申告しなかったとして押収され、堀米さんは「音楽家の活動を妨げるものだ」として返還を求めています。

押収されたのは、堀米さんが所有しているイタリア製のバイオリンの名器「ガルネリ」で、時価およそ1億円とされています。
堀米さんによりますと、今月16日、日本から自宅のあるベルギーに向かう際、経由地のドイツのフランクフルト空港で押収されたということです。
バイオリンは堀米さんが以前、日本で購入したものですが、フランクフルト空港の税関当局は、高額商品を持ち込む際に必要な税関への事前の申告を怠ったとしており、必要な書類が提出されなければ、輸入税として19万ユーロ(日本円でおよそ1900万円)を支払うよう、求めています。
税関当局はNHKの取材に対し、「課税の必要がないことを証明するには、バイオリンを購入した場所などを証明する書類が必要だが、まだ届いていない」と話しています。
堀米さんは何度もこの空港を利用していますが、これまで税関当局から指摘を受けたことはなかったということで、「音楽家の活動を妨げるもので、このままでは演奏会が成り立たなくなる」として、返還を求めています。
堀米さんは1980年に世界3大コンクールの1つ、「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で優勝し、世界各地の演奏会で活躍しています。

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