村田のために制度新設　東洋大が特別報奨金

勤務する東洋大に五輪後初出勤し花束を受け取るボクシングの村田諒太 Photo By 共同

　ボクシング男子ミドル級金メダルの村田諒太（２６＝東洋大職）が２１日、帰国後初めて東京・白山の東洋大に出勤し、金メダルの獲得を報告した。約２００人の職員、学生の出迎えを受け、花束を渡された村田は「五輪前から半職場放棄の状態で、ご迷惑をお掛けしました。心から感謝します」とあいさつした。

　村田は東洋大の学生部学生生活課に勤務する職員。学生には、箱根駅伝で活躍した陸上部の柏原竜二らに授与された「学長賞」や「スポーツ報奨金」の制度があるが、関係者によると職員への表彰制度はないという。

　そのため、今後は村田を表彰する制度を創設する意向で、報奨金も１００万円単位で用意する予定だ。職場の配慮に感謝を言い続けてきた村田だけに、報奨金授与が決まればさらに恐縮することになりそうだ。