Jフロント:パルコのTOBが成立 新しい店舗展開へ
毎日新聞 2012年08月21日 20時37分(最終更新 08月21日 20時46分)
百貨店大手の大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは21日、ファッションビル大手パルコの子会社化に向けた株式の公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。「脱・百貨店」を標榜するJフロントは、パルコの持つ都市型商業施設の開発・運営ノウハウを活用して店舗展開を進め、生き残りを図る。【立山清也、岡田悟】
20日までのTOB期間中に目標の65%を超える応募があったため、目標超過分を売り手の売却株数に応じて案分し買い取らなかった結果、Jフロントの持ち株比率は64.97%となった。パルコ株に転換できる社債を保有する日本政策投資銀行は普通株(18.7%)に転換し、TOBに応募した。
買い付け総額は423億円。Jフロントはパルコに社外取締役の半数を派遣し、パルコの上場は維持する。Jフロントは「非常によい結果。より多くの相乗効果を発揮したい」としている。パルコはTOBへの賛同を表明していた。