| 読み : | バーチャルリアリティ |
| 別名 : | 仮想現実 |
| 分野 : | 人工現実感 |
コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出す技術。
単に「人工的な現実感」といった場合には、例えば小説や映画といったメディア表現も含まれるが、VRの構成要件としては以下の要素が必要とされる。体験可能な仮想空間(virtual world)の構築、五感(のうちのいくつか)に働きかけて得られる没入感(immersion)、対象者の位置や動作に対する感覚へのフィードバック(sensory feedback)、対象者が世界に働きかけることができる対話性(interactivity)の4つである。うしろの3つを構成要件する場合もある。この基準に照らせば、例えば小説には視聴覚による没入感が欠け、映画には対話性が欠けるため、VRとはみなされない。
VRシステムはコンピュータと入出力機器の組み合わせによって構築される。頭に装着して視界をすっぽりと覆うヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)や、手の動きを入力したり擬似的に触覚を与える手袋上のデータグローブ、体をすっぽり包み込む衣服状の入出力装置データスーツなど、様々な機器が考案され、いくつかは実用化されている。
Virtual Realityという用語は、1987年にNASA(米航空宇宙局)がVPL Research社に発注して開発した「VIEW」(仮想環境ワークステーション)というシステムの開発プロジェクトに際して使い始めた語で、語感の先進的な響きとシンプルさが受け入れられて、コンピュータシステムで現実感を作り出す技術の総称として定着した。