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ジャーナリスト死亡 現場は激しい戦闘8月21日 19時17分
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内戦状態に陥っているシリアで、20日、フリージャーナリストの山本美香さん(45)が銃撃戦に巻き込まれて死亡したことについて、反政府勢力の関係者は、NHKの取材に対し、現場付近ではこの日も朝から、断続的に激しい戦闘が起きていたことを明らかにしました。
東京・杉並区のフリージャーナリストの団体「ジャパンプレス」に所属する山本美香さんは、20日午後、シリア北部の主要都市アレッポで取材していたところ、銃撃戦に巻き込まれ、搬送先の近くの病院で死亡が確認されました。
同じ団体に所属し、当時、一緒に取材をしていた佐藤和孝さんによりますと、2人は反政府勢力の「自由シリア軍」に同行して取材していたところ、10人から15人の政府軍とみられる兵士たちに遭遇し、20メートルから30メートルほど近くまで来たときに銃を乱射されたということです。
山本さんは、首や腕などを撃たれ、身に着けていた防弾チョッキには銃弾が貫通した痕もあったということです。
アレッポはシリア北部の要衝で、政府軍、反政府勢力共に、総力を挙げて一進一退の攻防を繰り広げています。
反政府勢力の関係者は、NHKの取材に対し、「山本さんが銃撃された地区では、この日も朝から、断続的に激しい戦闘が起きていた」と述べました。
山本さんの遺体は、トルコ南部のキリスに運ばれ、21日には日本大使館の職員も現地に入って、遺体の日本への搬送に向けて、佐藤さんや地元の当局などと調整することになっています。
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