「メリダとおそろしの森」降板のブレンダ・チャップマン監督、米紙で手記発表

ブレンダ・チャップマン監督Photo by Jesse Grant/Getty Images
ブレンダ・チャップマン監督Photo by Jesse Grant/Getty Images
「メリダとおそろしの森」の監督を途中降板したブレンダ・チャップマンが、米ニューヨーク・タイムズ紙で心境をつづった手記を初めて発表した。

ウォルト・ディズニーのストーリー部門で、「美女と野獣」や「ライオン・キング」などを手がけたチャップマンは、ドリームワークスの「プリンス・オブ・エジプト」で監督デビュー。その後、ピクサーに招へいされ、「メリダとおそろしの森」の監督として企画開発を行ってきたが、約1年半前に監督の座をマーク・アンドリュースに譲っている。

ピクサーでは、製作途中で監督が交代することは珍しくないが、チャップマンはピクサー初の女性監督として期待されていただけに、大きく報じられた。これまで無言を貫いてきたチャップマン監督は、手記で「女性がハリウッドで影響力を持つことは可能か?」というテーマのオピニオンページに、「Stand Up for Yourself, and Mentor Others」(自らの権利を主張し、若手を指導しなさい)と題したコラムを掲載した。

監督交代となった具体的な理由については述べられていないものの「過去1年半は、わたしにとって胸が張り裂けるほど辛い道のりでした」と胸のうちを明かしている。アニメーション業界では、実写映画にある米監督組合(DGA)のような組織がないため監督の立場が弱く、簡単に交代させられてしまうのが問題のひとつだと指摘。本人にとって何よりも辛かったのは、「女性として、母としての最もパーソナルな経験から生まれた物語を取り上げられ、よりによって男性に与えらてしまったことです」と説明する。

完成した作品は、自らのビジョンが反映される結果となったため「メリダとおそろしの森」は誇りに思っているという。しかしながら、男性が圧倒的に有利な映画業界で、女性が活躍するのは難しいと提言。「女性が意見を言ってもボツにされるのに、男性が同じことを言うと広く受け入れられることがしばしばあります。女性の重役がたくさん出てくるまでは、この状況は続くでしょう」。チャップマン監督は、自分たちの知識や経験を若い女性に授けることで、次の世代を育てようと呼びかけている。


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