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国民健康保険公団が2002年から2009年までの患者数の推移を調べたところ、甲状腺の病気の患者数が、2002年に12万8,000人だったのが2009年には28万9,000人になったことがわかりました。なかでも特に多いのは50代女性でした。
しかし、患者数が増えているからといって、韓国内で甲状腺の病気が実際に急激に多くなったわけではなさそうです。診断技術が発達したことによってこれまでには見つからなかった小さな病気まで見つけられるようになり、それに伴って国民保険公団が把握する患者数が伸びたと分析されています。
こういった診断技術の進化や治療法については、一部で問題視する動きも出てきています。甲状腺ガンが見つかっても、それが体に影響を及ぼさないことも多いため、日本の場合は経過を見ながら必要性が生じた場合にのみ手術をするということが多いようですが、韓国の場合は甲状腺ガンが発見されると即手術を受けることになっています。手術となれば本人の体にも負担がかかりますし、術後にホルモン剤を飲み続けなければならないため一生お金もかかることになります。そういった治療方針に納得できない患者も増えつつあるようで、韓国で甲状腺ガンが発見されたらすぐに日本の病院に移り、何ヶ月かに1度日本で経過だけを観察するという方法をとっている人もいます。
医療技術の進歩はありがたいものですが、患者と医師が一緒になって治療方法を選択していくという前提がなければ不安を煽るだけという結果につながるかもしれません。