小林幸子【拡大】
演歌歌手の小林幸子(58)が、平成8年から17年間所属するレコード会社「日本コロムビア」との契約を解除されたことが21日、分かった。
小林は今年4月、活動方針の違いなどから個人事務所の元社長らを解任。その騒動の影響で、6月6日に予定されていた新曲「絆坂」の発売が延期になっていた。
ただ、年末のNHK紅白歌合戦に出るためには、「その年の秋までに話題になった曲があることが必要」というのが音楽界の慣例。紅白出場に意欲的な小林は「一刻も早く曲を出したい」とする一方、コロムビア側は「元社長らと円満解決するのが先決」の立場。何度か話し合いをした結果、「フリーになってでも」という小林側の申し入れで、20日に契約解除が合意に達したという。
小林は昭和39年に「ウソツキ鴎」でコロムビアからデビュー。ヒット曲に恵まれず、レコード会社を複数移った54年、ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック)時代に出した「おもいで酒」が200万枚を超す大ヒットになり、同年の日本レコード大賞最優秀歌唱賞などを受賞。一躍トップ歌手の座にのぼりつめ、同年から昨年まで、33年連続して紅白歌合戦に出場している。
ワーナーは演歌部門から撤退したため、小林は平成8年、古巣であるコロムビアに戻っていた。昨年6月にシングル「おんなの酒場/恋のかけひき」をリリースしたのが最後になっている。(産経新聞)