大統領府のある幹部は16日、記者たちとの懇談の席で「韓中関係はかつてないほど良好だ。両国首脳の間で話し合われるアジェンダ(議題)の性格や内容は、数年前と比べても想像できないレベルになり、両国間では戦略をめぐる対話が随時行われている」と語った。同幹部の発言は、韓中両国間で、北朝鮮情勢の急変などをめぐる論議が行われていることを示唆するものだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領は今年1月に国賓として中国を訪問し、胡錦濤国家主席や温家宝首相、全国人民代表大会(全人代)=国会に相当=の呉邦国・常務委員長と相次いで会談、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去後の韓半島(朝鮮半島)情勢について話し合うとともに、韓中自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉の開始についても合意した。当時、大統領府の関係者は「李大統領と温首相は、金総書記の死去を受け、北朝鮮を改革・開放に導く方策について深い議論を交わした」と説明した。
一方、中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」は今年4月「北朝鮮が再び軽率な行動を取らないことを望む」というタイトルの社説を掲載した。社説は「金正恩(キム・ジョンウン)政権が、北朝鮮に対する中国の考えについて見誤らないようにすることが必要だ。もし北朝鮮が中国を人質にするような策略を巡らしたら、必ずその代償を支払うことになる」と主張した。