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取材には慎重だった…「日本人で一番、紛争地帯の場数を踏んでいる」

 シリア北部アレッポで取材中に死亡したジャーナリストの山本美香さん(45)。「こんなことになるなんて…」。紛争地での取材経験が長いベテランの突然の悲報に、山本さんを知る人たちは言葉を失った。

 フリージャーナリスト綿井健陽さん(41)は「彼女は1990年代半ばから、パートナーの佐藤和孝さんと一緒に中東だけでなく、旧ユーゴスラビアなどを渡り歩いた。何でもこなせる記者だった」と振り返り、「取材姿勢は慎重だった。信じられない」とショックを受けた様子。

 ジャーナリスト集団「アジアプレス」の石丸次郎さん(50)は「最近では、山本さんと佐藤さんのコンビが紛争地帯の場数を一番踏んでいる日本人ジャーナリストだったのではないか」と話し、「むちゃするタイプではない。彼女ですら防げなかったぐらい、シリアの戦闘が激しかったということか」と話した。

 同じ大学出身で交流があったジャーナリスト上杉隆さん(44)は「彼女は『戦場に行くときは絶対自分は死なないと暗示をかけている。死にたくないし、臆病なんだ』とよく言っていた。人違いであってほしいが…。実感が湧かないです」と漏らした。

 イラク戦争の取材で一緒になったというフリーカメラマンの嘉納愛夏さん(42)は「戦場取材に慣れている感じがした。(死亡したという結果について)こういう商売なんですよね…」と言葉を詰まらせた。

[ 2012年8月21日 10:40 ]

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