情報数理科学科 体験講義の内容

実施日: 2010年8月7日(土)、8月8日(日)

行列の国のアリス---平面の1次変換と行列式
     

「ここはどこ」と,アリスは,おそるおそるたずねました.
「行列の国さ」と,ねこは,しわがれ声で答えました.
「行列ですって.ここにはあんたと私と2人しかいないわ.それでも行列といえるかしら」
「行列というのは,変身箱のことだ.ほら,ここにもあそこにも,赤いポストのような箱がたくさんあるだろう.ためしにわしがこの箱に入ってみようか」
〈黒田俊郎「数学バイパス6 行列のえ・ほ・ん」(三省堂)より〉

高校数学で習う行列は,実は「変身箱」としての役割を持っています.行列の変身箱に入ったねこは,どんな姿に変身するのでしょうか? この講義では,変身したねこの姿を描きながら,変身箱(1次変換)としての行列の数学的意味に迫ります.

 

案内人: 嘉田 勝 (かだ まさる)

2005年に情報数理科学科に着任.

情報数理科学科では,「集合と論理」「離散数学A」という,数学と情報科学の共通の基礎となる授業を担当しています.数学の研究とともに,数学と情報科学の効果的な教育手法の研究も行っています.

 
コンピュータと話すには−コンピュータと言葉−
     

私たちの身の回りにはいろんな場所,いろんな形でコンピュータが働いています.私たちはそれらのコンピュータとさまざまな形でやりとりをしながら生活しています.そこで今回は私たちが日常的に使っている「話す」ことでコンピュータとやりとりをするにはどんなことが必要で,現状どれぐらい「話す」ことができるのかを少し考えてみましょう.

案内人: 岡田 真 (おかだ まこと)

言葉(自然言語)をコンピュータで扱ったり理解させたりするための方法を考えたり,そこで考えたことをベースにして,情報検索などに代表されるような言葉をコンピュータで扱うことで可能になる便利な技術について,今よりももっとおもしろいことをできるようにしたいなと考えるといった研究をしています.

 

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