4月17日 13:10(日本時間)
成田空港よりミュンヘン行のルフトハンザ航空LH715便に搭乗。
機内にて周りを見回すと一人での旅をしている人は他にあまり見られないように感じた。
エコノミーだからか。
12時間のフライト。
そのうち昼食、夕食、軽食2回が提供された。驚くことにおいしい。昔AIR FRANCEに乗ったときはこんなにおいしい食事はでなかったように記憶している。今はどうなのか知らないけれど。
機内では映画を1本、寝る、音楽番組、寝る、ドラマを1本、寝る、音楽を聴く、寝る、ぼーっとする、寝る、着く。
用意されていた映画と音楽にわりとおもしろいものがあったのでだいぶ楽しめた。
男性のCAの動きがなんとなくキュート(背が高いのを頑張ってかがめてさわやかな笑顔で片言の日本語をしゃべっていた姿)だったので、快適な空の長旅を楽しめた。
ミュンヘンに到着。現地時間で17時頃。
次のクルージュナポカ行への搭乗は21時。
日本人観光ツアー組にもここで別れを告げ(一言もしゃべってはいなかったが)、ミュンヘン空港をひとり歩きまわってみることに。
ここまで来ると周りから日本人が消えた。ミュンヘン空港なにもおもしろくない(笑)閑散とした感じ。インターネットアクセスがうまく得られなかったので、ベンチで寝ることにした。ドイツの空港なら大丈夫だろう。
居慣れない土地にいると時間が経つのが早く感じる。4時間の乗り換え時間もすぐにすぎ、搭乗口H39 よりルフトハンザ航空LH1672便に搭乗。こちらはジャンボジェットではないので快適とは言えないが、まあ普通といってよいと思う。この時点で時差ボケが始まっていた。日本時間とは関係なく、とにかく眠い。約2時間のフライトを寝て過ごし、到着。
日本で家を出た時から約1日が経過していた。
荷物を受け取り、フロアへと出る。
ここで、問題が発生した。
“Hi Jun~ Welcome to Cluj!!!”
となるはずが、誰もいないのである。
自分のマネージャーは2,3人でピックアップしに行くと言っていた。
インターネットアクセスも電話も持っていない(正確には高額請求になるがiPhoneは使える)自分は、何もすることができない。空港には公衆電話なるものがないようであった。1時間くらい待っても現れない。高額請求が来るのを承知でiPhoneでGmailにログインし
マネージャーにメール。電話。でない。夜の2時をまわる。さすがに空腹になってきて、それに重なるように焦りが募った。小さい空港なので休む場所も特になく、深夜になって店も閉まっていた。日本からのお土産として持ってきた柿ピー(チョイスへのクレームは受け付けていません)を食べた。しょうがないから助けを求めることにした。まずは、その辺をウロチョロしてるPOLITICA(警官)に電話が使えるところがないかどうかを尋ねてみた。
“I don’t know”
POLITICA使えねーな。
すると、先ほど入国の際に珍しいものを見る目(確かにこの地域に日本人はかなり珍しい)で自分のことをチェックした男性スタッフ(よく洋画に出てくるワルだけど、嫌いになれないやつ的な雰囲気)が他の女性スタッフとともに通りかかった。すかさず助けを求めてみる。
彼はとりあえずタバコが吸いたいらしく、-10°のルーマニア野外に出て、タバコを吸いながらケータイを取り出し、自分のマネージャーにかけた。出ない。何度かけても出ない。
ここで自分が行く先をわかっていればその住所をタクシー運転手に伝えて向かうこともできたのだが、把握してなかったうえに、把握していたとしてもアコモデーションの管理者に現地アイセックメンバーから引き継いでもらわなければ入居できないことは必至だった。
自分のマネージャー以外のメンバーの連絡先を探し、現地のLC(Local Committee)の受入事務局局長に電話をすることに。
ここでようやくつながる。彼はルーマニア語で事情を色々と伝えてくれた。すると、どうやらどこかでアイセックメンバーが待ってくれることになったらしい。彼はその住所を近くにいたタクシードライバーに伝え、自分には伝えず(笑)、「これに乗ってけ」的な感じで自分を送り出した。ありがとう。まじありがとう。
タクシードライバーはあまり英語がしゃべれないらしい。15分くらいで10ユーロ、ジャパニーズプライスだったが、何も文句を言わず、タクシーを降りた。どうやら近くの建物にそのアイセックメンバーがいるらしい。中をのぞいてみるが、受付的なところにおっさんが座ってるだけだ。とりあえず中に入って話しかけてみるが、全く英語がしゃべれない。こちらはルーマニア語がわかるはずもなく、コミュニケーションが成り立たない。建物の近くにいた若者を捕まえて訳してもらう。相手からしても奇妙な客だっただろう。なにせ、「日本から来たのだが、誰かがここに迎えに来てくれる、と言われてここまでタクシーに乗ってきた」というかなり安定性を欠く旅行プランを伝えられているのだから。
そんなこんなしているうちにひとりの女性が現れた。一瞬で分かった。アイセックメンバーだ。自分もアイセックメンバーだからか、雰囲気でわかるところがある。面白い。
これにてようやく一安心。どうやらここは自分のアコモデーションらしい。近場の大学生たちの寮のようなところ。自分の所属するプロジェクトのリーダーが飛ぶようにして部屋の鍵を持ってきた。ようやく部屋に。この時点で夜中の3時半である。
ふたりはものすごく謝ってくれた。自分は特に怒っていたわけでもなかったので、全然OKだった。とりあえず寝たいので、プロジェクトリーダーの方に翌朝また来てもらうことにして、眠りにつくことにした。。。
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