黒田はダルに並ぶ１２勝目

　ダルビッシュに並ぶ１２勝目を、ほぼ完璧な投球で手にした。黒田は右打者の内側に食い込むツーシームとスライダーを中心に３回まで１安打、６回まで２安打の快投。７回にソロを浴びて自己最長の連続無失点は１６イニング１／３で途切れたが、８回を１失点で投げ終えると本拠地観衆からスタンディングオベーションを受け、胸を張ってベンチへ歩いた。

　「両サイド（内外角）をうまく使って打ち取ることができた。１球ごと必死に投げているのがいい結果につながっている。安定した投球を続けたい」

　それにしても、すさまじい安定感だ。ここ７試合は４勝１敗、防御率は驚異の１・３９。シーズン全体の防御率もリーグ７位の２・９６で、勝ち星も昨季のメジャー自己最多１３勝にあと１勝だ。ジラルディ監督は「まったく、本当に絶好調だな。ここ最近の安定感は、チームにとって本当に心強い」と絶賛した。

　同僚となったイチローも２発で援護。黒田も「特に２本目の本塁打が大きかった。助けてもらえたと思う」と感謝した。いまや日本人のアラフォーコンビが、超名門球団をけん引している。