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【プロ野球】

沢村2年連続2桁だ 達成なら堀内以来45年ぶり

2012年8月21日 紙面から

登板に向けてキャッチボールする沢村=ジャイアンツ球場で

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 巨人の沢村拓一投手(24)が球団45年ぶりの大記録をかけたマウンドに上がる。現在9勝の沢村は2年連続の2桁勝利をかけて21日のヤクルト戦(神宮)に先発。巨人では1966、67年に達成した堀内恒夫以来となる「ルーキーシーズンから2年連続10勝以上」に挑戦する。

 数々の大物新人たちが屈してきた壁を沢村が乗り越えようとしている。03年に10勝した木佐貫(現オリックス)は翌年は7勝止まり。99年に20勝を挙げて投手タイトルを総なめにした上原(現レンジャーズ)ですら、2年目は9勝と2年目のジンクスにはまった。

 12球団に目を広げてみても最近では西武・岸、ヤクルト・石川など限られた選手しか成し遂げていない快挙だが、沢村に気負いはない。登板前日のこの日はジャイアンツ球場でキャッチボール、ダッシュなどで調整。「大卒でローテに入っている投手にとっては最低限の数字。目標はそこではない。今年だってもっと早い段階で2桁に乗せてなきゃいけなかった」と平然。堀内以来となることを聞かされても「そうなっちゃいますか。まあ勝ったらまた聞いてください」と余裕の笑みを浮かべた。

 それよりも今季4試合で1勝2敗、防御率3・33とやや苦手にしているヤクルトに借りを返したいという思いがある。「だいぶやられているのでね。阿部さんのサヨナラ本塁打の良い流れをつなぎたい」と沢村。21日に勝利し、中日が阪神に敗れればマジック32が点灯する。66年に16勝、67年に12勝を挙げた堀内は2年連続で日本一に貢献した。沢村もその右腕でチームを優勝に導いてこそ、快記録の価値はさらに増す。 (臼杵秀之)

 

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