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21 Aug 2012 01:17:28

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改訂日 2006年11月15日
渋谷女子大生誘拐事件

(池田果菜子さん誘拐事件)

犯行日 2006年6月26日(戦後288件目の身代金目的誘拐事件)
被疑者 李勇容疑者(29)
崔基浩容疑者(54)
伊藤金男容疑者(49)
被害者 池田果菜子さん(21) 明治学院大4年
姓名 総運 天運 人運 地運 外運
李勇 16 8 16 10 2
崔基浩 33 12 22 22 12
伊藤金男 42 27 29 15 13
李勇容疑者の総運16画は、凶運を吉運に代えるという幸運数である。親分肌であるが、無理を通そうとする傾向があり、思わぬ災難・不運に見舞われることがある。地運は10画であるが、名前の画数は9画である。この画数の名前は、苗字との相性がそこそこであっても、不慮災難・事故などに見舞われることがある。人運16画は、頼まれれば嫌といえぬ性格で、墓穴を掘る可能性がある。
崔基浩容疑者の総運33画は大吉数。「旭日昇天」の勢いを暗示するが、実力を伴わず野心だけを抱けば、思わぬ挫折が待っている。この数字で著名なのは【明智光秀】。
特徴的なのは、一見して分かるとおり、[2系数]の多さである。2という数字は他力本願を顕し、犯罪の巻き添えを食うというのは最悪の暗示の的中である。殊に、22画の名前はスタンドプレイ好き、地味な生活が嫌い、努力が嫌いで万事に派手な行動を好む。きらびやかな世界での成功者が22画には特徴的である。代表は歌手の【小林幸子】。
伊藤金男容疑者の総運42画は意志薄弱運。多芸多才であるが、一芸に秀でない。この数字の持ち主は、目標をしっかりと見据えて生きることが大切である。
この人物と同一の画数構成の著名人には、女優の高沢順子氏、ニッカウヰスキー創業者で『日本のウイスキーの父』と呼ばれている竹鶴政孝氏がいる。
 李、伊藤容疑者は「2004年5月ごろ、都内の居酒屋で知人を介し知り合った。
 崔、伊藤容疑者は「2002、03年ごろ、長野県の知人宅で知り合った。
 李、崔容疑者は犯行数日前に初めて会った。(以上、2006年7月6日現在までの供述による)。
 伊藤容疑者はかつて岩手県内の山口組系暴力団の構成員だったとみられる。1990年当時33歳でトラック運転手だった容疑者は、同年4月22日未明、東北道下り線を大型トラックで走行中、別のトラックに追突。追突されたトラックは横転し、乗用車に衝突。乗用車に乗っていた幼稚園教諭の女性(20)はじめ5人が死亡、3人が負傷した。当時、福島県警高速隊は居眠り運転の可能性が高いとして、伊藤容疑者を業務上過失致死傷で逮捕していた。
 2006年4月17日、静岡県伊豆の国市原木のパチンコ店「パチンコフジコ韮山店」で警備員が店の景品交換所から売上金を現金輸送車に運び出そうとした際に、拳銃のようなものを持った2人組の男に「金を渡せ」と脅され、袋に入った現金1100万円を奪われた。その際拳銃を発砲。現場に残された薬莢から、使用した拳銃は約40年前に製造された旧ソ連製「マカロフ」と特定されている。静岡県警は逮捕状を取って伊藤容疑者を追跡中だった。
 崔容疑者は特別永住資格を持つ韓国人。横浜市鶴見区の古い木造家屋が並ぶ住宅街に妻や娘と暮らしていた。4〜5年前までは区内で屋根工事や配管工事、電気の配線などの仕事をしていたが、最近は自宅周辺から姿が見えなくなっていた。
 李容疑者は中国・吉林省出身で、「就学生」の資格で'02年に来日した。'03年に在留資格を1回更新したが、その後は不法残留状態だった。
 李容疑者は数カ月前、優子さんが出演していたテレビ番組を見て資産状況や自宅の様子を知り、「金になると思い」犯行を計画した。

 被害者の母親の優子さんは2004年以降、民放のバラエティー番組を中心に、少なくとも16本のテレビ番組に出演している。紹介のされ方は「カリスマ」「セレブ」という表現である。
 その後、李容疑者は数年来の飲み友達だった伊藤容疑者に犯行を持ちかける。
 伊藤容疑者は事件の数日前、知人で韓国籍の崔容疑者に、計画の詳細を告げずに「付き合ってよ」と犯行に使う車の運転や手配を依頼。
 5月19日、伊藤容疑者は、探偵事務所を訪れ「息子の交際相手の素行を知りたい」と偽って調査を依頼。
 5月22日、探偵事務所は果菜子さんの自宅周辺で、彼女の写真を撮影する。
 6月23日、伊藤容疑者の依頼で、知人の女性が1週間単位で借りることができる川崎市内の日額4000円の短期契約マンションを契約。
 崔基浩容疑者(54)は、2006年6月26日午前9時過ぎ、品川区のニッポンレンタカー五反田駅前営業所で「老人を乗せるので、後ろの席がフラットになる車を借りたい」「(同乗者が)直射日光を嫌がるので、カーテンの付いた車がいい」と希望したが、要望に叶う車がなかったので、シルバーのスモークド・ガラスのワゴン車を借りた。その際、日本名と韓国名が併記された免許証を提示し、住所や電話番号も残して申請していた。午後9時半までの12時間のレンタル契約をし、料金1万円を支払い、走行先は「都内」とだけ告げた。
 容疑者3人はワゴン車に乗り込んで渋谷区鉢山町の路上に向かう。
 2006年6月26日の正午過ぎ(12時25分)、東京都渋谷区鉢山町の、山手通りとつながる車の通行量が多い道路の東急バス停付近で、近くの3億円豪邸に住む美容外科医・池田優子さんの娘・明治学院大生池田果菜子(21)さんが、自宅から大学へ向かう途中、車の中から男に「バスは来ないから、乗りなよ」と声を掛けられた。果菜子さんは「いいです」と断ったが、男は車を降り、無理やり押し込んで逃走。
 この様子を、宅配作業のため、近くに止めたトラックの運転席にいた男性ドライバー(54)が、突然、悲鳴が聞こえ、男2人が若い女性の頭と足を持って無理やりワゴン車に押し込もうとしていた場面を目撃。とっさに車のナンバーをメモし、立ち寄った交番に告げた。
 同じく事件を目撃していた会社員の女性(29)が、犯行グループと果菜子さんのやり取りなど詳しい発生状況を通報。
 拉致から2分後の午後零時27分ごろ、犯人から最初の電話が、被害者の母親で、渋谷で美容クリニックを経営する優子さんの携帯電話に入る。果菜子さんは「車に乗せられてしまったの」と話し、男が「警察に言えば、すぐに殺しますよ」と脅迫。
 犯人たちは、川崎市中原区のマンションに移動し、果菜子さんと見張り役の伊藤容疑者を降ろした。
 犯人たちは、携帯電話2台と果菜子さんの携帯電話を組み合わせて、実際には監禁先のマンションから一歩も外に出なかった果菜子さんが車で移動していたかのように見せ掛け捜査の攪乱を狙う。
 午後4時5分 警視庁が果菜子さんの携帯電話の位置を川崎市幸区内でとらえる。
 警察は果菜子さんの携帯電話の微弱電波を追尾し続け、午後4時58分 警視庁捜査員が当該ナンバーのワゴン車を川崎市中原区の丸子橋付近で発見。しかし、車内に被害者の姿が見当たらず、追尾を継続する。
 捜査員たちが追跡中の7時14分に、犯人たちが川崎市中原区上平間のコンビニエンスストアに入り、お茶やスパゲティなどの食料品約6000円分を購入。食料を調達するのを確認した。
 午後7時34分 ワゴン車が川崎市中原区上丸子のマンションに到着。男たちがコンビニで購入した袋を持ってマンションに入る。その後、手ぶらで出てきて乗り込む。捜査員たちはその様子を、気づかれないように数百メートル離れた場所から確認。
 午後10時54分 警視庁が記者クラブに報道協定を申し入れ、仮協定成立。
 午後11時42分 報道協定成立。
 その後、当該車両を追尾。グレーのワゴン車4台と赤色灯を回す警察車両1台のほか、バイク4台が集まり、27日午前零時42分、JR川崎駅近くの、川崎市川崎区南町の南町交番前で車を止めさせて職務質問したところ、李容疑者が「(果菜子さんは)川崎市中原区上丸子八幡町の川の近くのマンション305号室にいる」と供述。李容疑者と崔容疑者の身柄を確保した。
 警視庁は当初、果菜子さんが監禁されていたマンションを隣の3階建てマンションと間違え、捜査員が同じ「305号室」に誤って突入していた。
 同室に住む無職の男性(63)によると、部屋で絵を描いていたところ、施錠したはずのドアから私服姿の7、8人の男らがいきなり室内に踏み込んできた。
 捜査員たちは、 焦った様子で「女はどこだ」と声をあげて入り、男性が「何ですか」と答えると、押し入れを開けたりして2分ほど室内を“物色”。「ここじゃない」と言った後、「あまり言えないけど人命にかかわることだった。申し訳ない」と謝って部屋から立ち去る。
 直ちに、多摩川沿いの道路に面した隣のマンション「TOP新丸子4」305号室へ9人の捜査員が移動。捜査員たちはドアの脇に潜み、身柄を確保したばかりの李容疑者にインターフォンのスイッチをを押させた。モニターを見た伊藤容疑者が錠を解除した瞬間、警視庁捜査一課特殊犯捜査係の捜査員が雪崩れ込んだ。
 この際、犯人が銃を所持しているとは予想だにしていなかった捜査員たちは、防弾チョッキを身に着けずに部屋に突入した。
 伊藤容疑者が、消音器(サイレンサー)付きの旧ソ連製「マカロフ」の引き金を引いたが、銃弾は発射されず、その際身を屈めた捜査1課の警部補(36)が拳銃に頭をぶつけ軽症を負った。(後の調査で、銃身には二発の弾丸が詰まっていた)。
 突入時、果菜子さんは五畳の室内の椅子に座っており、縛られたりした形跡はなかった。暫くして、担架に載せられ運び出される。
 被害者を保護し、容疑者3人を逮捕したのは27日午前1時25分。約10分後、「被害者発見」の一報は会見中の捜査幹部に伝えられて発表された。
 午前1時57分、伊藤容疑者の身柄を確保。報道協定解除。
 午前2時20分頃、両脇を捜査員に固められ、白っぽい服を頭からかぶせられ、俯いたままの伊藤容疑者が、捜査車両の後部座席に乗せられ現場を離れた。
 午前4時15分、記者会見。見張り役の男が発砲、捜査員が負傷したこと、現行犯逮捕したことを発表