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政治
【決戦の夏】北海道9区 元首相への逆風、鳩山氏に罵声「ぶれてるんだよ」
「よろしくお願いします。よろしくどうぞ…」
7月28日、北海道室蘭市で開かれた夏祭りの最中、スーツにネクタイを締めた民主党衆院議員の鳩山由紀夫(65)が、一人ひとりに頭を下げながら名刺を配っていた。
小選挙区制が導入されてから、鳩山は室蘭市を含む衆院北海道9区を制し続けてきた。平成21年の前回は全国最多の20万票を獲得、有権者の熱い期待にも後押しされ首相に就いた。
それから3年。会場では、誰もが元首相を見つけると握手を求め、鳩山も笑顔で応じた。知名度は十分ある。それでも、週末ごとに地元に入り、丁寧に名刺を配るところに、近づく衆院選への鳩山の危機感がうかがえる。
その最中のことだった。
「ぶれてるんだよ、あんたは。離党しないのか!」
鳩山を応援してきたという72歳の男性が罵声を浴びせた。
「ちゃんとやってます。消費税は上げちゃダメなんですよ…」
鳩山は一瞬、うろたえてしまい、満足に答えることができなかった。
頼みの綱は「労組票」
「民主支持者」に自民党時代からの「鳩山支持者」、それと労働組合-。これまで鳩山を支えてきた3本柱が、この3年で一気に崩壊した。原因は鳩山本人にあることは言うまでもない。
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