JR新大阪駅:便利な駅へ変身 17階建て複合ビルも

1枚目/1枚中

改良工事が進められているJR新大阪駅(手前)と、新築された新大阪阪急ビル=大阪市淀川区で2012年8月12日、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 九州新幹線の乗り入れなどで乗降客が増えている大阪の玄関口・JR新大阪駅で、大規模な改良工事が進んでおり、周囲の街に開かれた便利な駅への変身を図る。今月22日には駅北口を新設、阪急電鉄が北隣に開業する複合ビル「新大阪阪急ビル」(17階建て)を通じ、これまで直接行き来できなかった北方面のオフィス街につながる。今年度末には28年ぶりに新幹線ホームも増設し、ダイヤ混乱時の素早い復旧や将来の増発が可能になる。

 JR東海が、東海道新幹線の各駅で進める耐震補強と駅改良の一環として、07年に着手した。北口は、駅西向きにある新幹線「中央口」のそばにできる。新大阪阪急ビルの3階に直結し、同ビルを通り抜けて新御堂筋(国道423号)沿いの歩道デッキに出られる。これまでは駅が南北の往来を阻んでいた。

 「中央口」は、これまで入場専用の「中央入口」だったが、出場もできるように変えた。駅南向きにある出場専用の「中央出口」も、入出場できる「南口」にし、北口開設で生まれる人の流れに備えている。駅の改札内にも、串カツやたこ焼きなど大阪の味を楽しめるフードコートを開業している。

 新大阪阪急ビルのうち、2~3階の飲食など商業スペースは22日に開業する。1階の阪急のバスターミナル、12~17階のホテルなども順次オープンする。敷地は阪急電鉄の新線建設予定地だったが、02年に計画の大半が中止となり、駅改良工事に合わせて同社が建設していた。

 新幹線ホームは1面増設して5面、乗り場は8線になる。駅西側約300メートルで、車両を待機させる引き上げ線を2線から倍増する工事も来年度完成。車両繰りが円滑になる。

 九州新幹線の乗り入れで、新大阪駅の新幹線乗車人数は1日約6万6000人(11年度)と前年度比3000人増。リニア中央新幹線も45年に延伸する。JR東海は「輸送の弾力性、異常時の対応力が飛躍的に高まり、駅の利便性も向上する」とアピールしている。【川口裕之】

最新写真特集