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国際
【尖閣に日本人10人上陸】中国反日デモ、20都市超に飛び火 治安当局、不満の“ガス抜き”も図る?
2012.8.19 22:06
[中国]
【上海=河崎真澄】中国の治安当局が警備を強化する中で、反日デモや抗議活動が20都市以上に飛び火した。日本人10人が19日朝、尖閣諸島(中国名・釣魚島)に上陸したことが携帯電話の情報網などで瞬く間に伝わったこともあり、デモが拡大した。中国で反日デモが多発するのは、2010年9月の尖閣諸島付近における中国漁船衝突事件後以来、ほぼ2年ぶり。
最高指導部の交代が決まる中国共産党大会を秋に控え、社会安定を最優先したい治安当局は警備強化の一方で、制御可能な範囲で抗議活動を認め、不満の“ガス抜き”も図ったようだ。
広東省深●(=土へんに川)からの情報によると、デモには数千人が参加、日本料理店に乱入して店内を荒らしたり、日本車十数台を破壊したりするなど一部が暴徒化した。
上海では、子連れを含む数十人が集まって中国国旗や「日本帝国主義打倒」などと書かれたプラカードを手に、日本総領事館の周辺をデモ行進。「琉球(沖縄県)を返せ」とのプラカードもあり、沖縄の領有まで主張する動きが広がっていることをうかがわせた。
浙江省杭州でも千人以上が参加、「小日本(日本人の蔑称)は釣魚島から出て行け」などと書いた横断幕を掲げて行進。一部が日本料理店のガラスを壊した。
2年前の反日デモで日系スーパーマーケットがデモ隊に襲われた四川省成都では、武装警察隊など約500人が出動。千人以上が国歌を歌いながらデモ行進し不穏な空気に包まれた。
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