名物“千直”新馬戦が消滅したワケ
2012年08月20日 12時00分
すでにお気づきの方もいるだろうが、今年から新潟競馬「芝直線1000メートル」の新馬が番組から消えた。
「ほかの条件の新馬戦に比べ明らかに頭数が揃わないんです。デビュー戦で直線1000メートルに出走すると、馬が競馬はそういうもの(まっすぐ走るだけ)と理解してしまう。以後コーナーを曲がる条件を使うと苦労するというのが、厩舎関係者が避ける大きな理由のようです」とは番組作成に携わる新潟競馬場業務課。
確かに一昨年、昨年の夏開催に1鞍行われた新馬戦はそれぞれ9、8頭立て(昨年秋開催は12頭)。当コースが設置された01年には夏4、秋2鞍もあったのだが、06年からは夏2開催で1鞍にまで減少していた。
ニュー新潟競馬場のオープニングを華々しく飾った“千直”。ここで新馬勝ちを収めた中にはバランスオブゲーム(毎日王冠など重賞7勝)、アンバージャック(京阪杯)などがいる。他条件と比較して、以後の成績が特に悪いという気はしないが…。“名物”レースもその特殊性から敬遠される存在になってしまった?