DDTの旗揚げ15周年記念大会「武道館ピーターパン」が18日、東京・日本武道館で開催され、1万134人の超満員の観客を集めて大成功を収めた。これに気を良くした高木三四郎社長は5年後の20周年に夢の東京ドーム進出をぶち上げた。また、恒例化した真夏のビッグマッチは来年8月に東京・両国国技館で初の2連戦を行うことを電撃発表。DDTは攻めの姿勢を貫く。
1年前の武道館大会発表時から決定していた高木VS性悪王・鈴木みのる。自分にだけ凶器の使用が認められる「ハンディキャップウェポンランブル」となった試合で高木は、お色気作戦としてゆずポンこと愛川ゆず季(写真)、分身の術として高木とソックリな新高木三四郎(松田慶三)を投入するなど、性悪王の動揺を誘った。
ところが、苦肉の策がかえってみのるの怒りを買ってしまった。無数の張り手を顔面に乱れ打たれ17分33秒、必殺のゴッチ式脳天杭打ちで沈没。団体の記念日にとんだ醜態をさらしてしまった。
だが、団体を切り盛りする社長としては見事な勝利を挙げた。DDT初の武道館決戦に1万124人(主催者発表)を動員。高木は「15年たって俺はこういう大会を開いたんだ。もう一回勝負しろ。5年後…。東京ドーム!! ここしかないだろ」と夢のドーム出撃と性悪王との再戦を高らかに宣言した。
「他の団体、悔しくないのか? 今年、DDTだけだぞ、日本武道館。客もこんだけ入れてる。どこにそんな団体があるんだ。5年後、本気で狙いにいく。俺たちはやるからな」
DDTが大会場の両国に初進出したのは2009年のこと。集客面で苦戦も予想されたが、前評判を覆して8000人超の観衆を集めた。そして3年連続で両国大会を成功に導いた。あながちドーム進出も夢物語ではなさそうだ。
DDTの大勝負はこれだけに止まらない。全試合終了後には、新たな挑戦をサプライズ発表した。大型ビジョンを使って来年8月17、18日に両国で2連戦を開催することを明らかにしたのだ。1997年、200人にも満たない観衆の前でスタートしたDDT。不屈のインディー魂を胸にバク進を続ける。