阪神イベント中止、新応援歌も自粛
2012年08月19日 18時00分
CS進出を目指すどころか、振り向けばDeNA…。光明の見えない阪神の周囲では、さまざまな“ネガティブ現象”が生じている。ある在阪テレビ局は後半戦に入って、阪神の奇跡の巻き返しを願ったイベントを検討。「我々はまだ優勝をあきらめていない」と広く世間に訴えかけるため、阪神のお膝元である神戸市内で、仮装行列などのプランを話し合ってきたという。
ところが、いつになっても再浮上の兆しが見えないどころか、借金だけが膨らむ一方となり、ついに「さすがにこの状況に合わないだろうということで、イベントはやめておこうとなりました」(同局関係者)と企画そのものが頓挫することに。在阪各局にとって阪神は重要なコンテンツ。“蜜月関係”のはずが、シャレにならないチーム状況をかんがみると、軽々しく持ち上げるわけにもいかず、阪神は結果的に“身内”からも見捨てられる格好となってしまった。
頭を抱えているのはスタンドの私設応援団も同じ。正捕手の藤井彰、売り出し中の新井良の2人の新応援歌を後半戦から導入することを予定していたが、これも残念ながら見送られた。「やっぱり状況が状況やからねえ…。今年はもう新しい応援曲はできませんわ」と応援団幹部も肩を落とすばかりで“自粛”ムードさえ漂っている。
最下位の足音も聞こえてくる和田阪神。もうこれ以上、期待を裏切るわけにはいかない。一つでも周囲に希望が与えられるよう、事態を打開していくしかない。