ソフトバンクが18日のオリックス戦(京セラドーム)に4―0で快勝し、4連勝でクライマックシリーズ進出圏内の3位に浮上した。
心強い得点パターンが確立した。初回、先頭の本多が二塁内野安打で出塁すると盗塁と内野ゴロの間に三塁まで進塁。3番・内川の中越二塁打で鮮やかに先制した。「1、2番がいい形で回してくれたので結果を出さなきゃいけないと思った」と内川は息を弾ませた。
3回にも本多・内川コンビが躍動した。一死から本多が右翼線二塁打でチャンスをつくると二死から内川が左前にキッチリ弾き返し2点目を叩き出した。さらに、6回もこの2人だった。先頭の本多が内野安打で出塁し、内野ゴロの間に二塁に進むと内川が左越二塁打で3点目を奪い、試合の流れを呼び込んだ。
川﨑のメジャー挑戦で今季から1番を任されている本多は試合中にベンチに戻ると1打席ごとの反省をメモに書き留めている。1番打者の大事な仕事でもある出塁率をアップさせるためだ。その成果が見事に出た。
そして、本多の努力を得点に結びつけるのが内川の仕事。6月には月間打率1割2分8厘に落ち込んだ。「あの時の悔しい思いを爆発させようとやっている」と屈辱をバネに8月の月間打率は4割8分3厘まで上げた。この1番と3番のコンビが機能すれば得点力は大幅にアップする。日にはペーニャの2発で快勝しており、この勝負どころに計算できる得点パターンの増加は大きな武器になる。
投手陣も磐石だ。好調の先発・大隣が、この日も抜群の安定感を披露して8回を4安打1失点。7月8日から続く連勝を6に伸ばし、最多勝争いのトップタイとなる勝目を飾った。防御率とともに2部門でトップだ。摂津との2枚看板はラストスパートの切り札だ。
勝負の終盤を前に役者が揃ってきた。一気の首位獲りも視界に入ってきた。