宮城のニュース

がれき受け入れの北九州で石巻自慢の味PR あす復興へ連携

 東日本大震災で発生した石巻市のがれき受け入れを決めた北九州市で20日、地産地消イベント「大食会」が開かれる。農産物や海産物の安全性と魅力をアピールし、被災地の復興も後押しする狙いで、石巻市の水産業者や観光関係者も特別参加する。

 主催するのは「北九州『海の幸』『山の幸』を愛する会」。がれきの受け入れで風評被害も懸念されるため、北九州市や経済団体、住民団体などが今月2日、農家や漁業者の支援などを目的に設立した。活動の第1弾となる大食会は市内のホテルで、料理の実演などで地元食材の特徴をPRし、消費拡大を目指す。
 愛する会は「被災地の一日も早い復旧・復興の応援」も活動の柱に据えていることから、がれきの広域処理でつながりができた石巻市のコーナーも会場に設ける。
 被災した水産業者などでつくる「石巻元気復興センター」は、水産加工品などの詰め合わせ商品を販売。ご当地グルメ・石巻焼きそばの屋台が出店し、町内会組織の代表が参加者に市民のメッセージも伝える。
 愛する会には受け付け開始から10日間ほどで、1500人以上が入会を申し込んだという。北九州市は「食の安心・安全に対する関心の高まりに加え、復興を応援しようという市民の思いが表れている」と説明する。
 石巻市は「多くの自治体などの支援に感謝している。北九州市に限らず、連携できる活動があれば今後も協力していきたい」と話している。


2012年08月19日日曜日


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS