１８日の落雷、２２歳女性２人が死亡

落雷現場には多くの花束や飲み物が供えられ、合掌する人の姿がみられた

　大阪市東住吉区の長居公園で１８日に発生した落雷で、重体になっていた女性が１９日、搬送先の病院で死亡した。東住吉署は、女性を北九州市小倉北区の会社員・岩永牧子さん（２２）と確認した。大阪での落雷による死者は２人となった。

　東住吉署や長居公園を管理する「長居パークセンター」によると、公園では１８日午後に２回の落雷があり、男女１０人が搬送された。このうち福岡県行橋市の会社員・木下晴日さん（２２）が同日夜に病院で死亡。心肺停止状態だった岩永さんは一時蘇生したが、その後に容体が悪化した。

　同署によると、公園内の長居陸上競技場では１８日午後、人気アーティストが出演する野外ライブ「ａ―ｎａｔｉｏｎ」があり、岩永さんは木下さんと一緒にライブを見に来ていたとみられる。２人は公園入り口近くで、落雷の直撃を受けて裂けた木の近くに倒れているのが見つかった。当時は激しい雨が降っており、雨宿りをしていたとみられる。

　ライブはこの日も行われ、多くのライブ客や周辺住民らが、現場の木の根元に花束や飲み物を供え、手を合わせていた。前日のライブに訪れていた高槻市の会社員・児島和枝さん（５０）は会場入り口付近で落雷を目撃したといい「（雨宿りする人々に）『木の下はアカンよ。危ないから』と声をかけていたんです…。面識はないけど同じライブに行こうとしていたファン」と花を手向けた。

（2012年8月20日06時01分  スポーツ報知）

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