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松本幸四郎「ラ・マンチャの男」公演1200回!70歳誕生日に節目

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通算1200回公演と70歳の誕生日を迎え、松本紀保(左)、松たか子の2人の娘からキスで祝福された松本幸四郎

 歌舞伎俳優・松本幸四郎がライフワークとするミュージカル「ラ・マンチャの男」(東京・帝国劇場)が、70歳の誕生日を迎えた19日の昼の部で上演通算1200回を迎えた。共演している娘の松本紀保(40)、松たか子(35)らの祝福に加え、オリジナル脚本家の親族からは、65年の米国初演時に受賞したトニー賞のトロフィーが贈られた。この思わぬ“バースデープレゼント”に、幸四郎は目を潤ませた。

 1969年4月の日本初演時から、物語のテーマである「見果てぬ夢」を追い続けて43年余り。自らが持つ単独主演のミュージカル上演回数を更新し続けてきた幸四郎が、古希を迎えて区切りの1200回に到達した。

 カーテンコールに登場した幸四郎は、大きく息を吸った後、胸に手を置きながら「夢のミュージカルを演じながら、夢の中にいるようでございます。この日を迎えられたのは、ここにいるすべての方のおかげです」とあいさつ。後ろに並ぶ共演者、そして客席に向けて深々と頭を下げ、感謝の気持ちを示した。

 常々「僕は、その日その日の公演を一生懸命やるだけ。だから、回数はそれほど気にはしないんです」と話している幸四郎。だが、この日だけは特別となった。観客の一人として来場した、脚本を手掛けたデール・ワッサーマン氏の夫人であるマーサ・ネリー・ワッサーマン氏(74)が、アッと驚くプレゼントを用意していたのだ。

手にはトニー賞のトロフィーが

 マーサ氏が手にしていたのは、65年に同作が米ブロードウェーで初演され、66年に米演劇界の最高賞「トニー賞」のミュージカル作品賞を獲得した時のトロフィー。08年に死去した夫から「一番ふさわしい人に渡してほしい」と言われていたそうで、日本で前人未到の上演回数を継続している幸四郎に贈ることを決めたという。

 幸四郎は、トロフィーを受け取ると「今日まで、続けてきて良かった。胸いっぱいでございます。この気持ちを、皆さんに受け止めていただければ」。声を震わせながら話すその目には、光るものが浮かんでいた。

 ケーキを前にして、会場全員の「ハッピーバースデー」の大合唱が終わった後には、2人の娘から両頬にキスのプレゼント。「アイドルになった気分でございます。70の老人の誕生日にしては、華やかすぎるね」とおどけた幸四郎。周囲からさまざまな形のパワーを受け取り、さらなる躍進を誓っていた。公演は25日まで行われる。

 ◆染五郎に孫も祝福 〇…客席には、長男・市川染五郎(39)、幸四郎の孫にあたる松本金太郎(7)の姿も。染五郎はカーテンコール時に「ゆかりのある方が来場しています」と紹介され「息子なんで、ありすぎでしょう」と笑いながら金太郎と共にステージに上がり、花束をプレゼント。金太郎も「じいじ、おめでとう」と祝福の言葉を贈り、場内を和ませた。また、今回は松が演じたアルドンサ役を初演から01年まで務めた鳳蘭(66)、幸四郎と交流の深い小泉純一郎元首相(70)、みのもんた(67)らも姿を見せた。

[2012/8/20-06:05 スポーツ報知]

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