2012年08月19日

日本人と韓国人の思想の違い

私の歴史観は若き日に読んだ山岡荘八の「徳川慶喜」が基礎をなしています。全巻を読了し、天皇や徳川慶喜に対する「イメージ」は大きく変化しました。その第一巻の最初に表題の答えを導き出すヒントが記されています。

<引用開始>
西郷(隆盛)は唐突に訊ねてみた。
「先生、教えを乞うとうごわす」
「おおなんじゃな」
「水戸の精神・・・・・水戸学を、一言にして申せばどげのものでごわそうか」
「あ、そのこと」
東湖は、考えもしなければ澱みもしなかった。
「三円は、いや、わが薩摩では、水戸学のもとは朱子学、そう申すものがごわすが」
「ハハハ・・・・・」
東湖は、笑いながら首を振った。
「いかにも。たしかに朱子学の通鑑網目を背景にはしておる。しかしわが父藤田幽谷は、孔子に還れと称えて熱心に古学を加えた。ところで実践の伴わない学問では今の世の役には立たぬ。
「仰せの通りで」
「そこで実行第一の陽明学を貴ぶ。つまり水戸の政教は通鑑綱目に古学と陽明学を加え、そこに日本人本来の、性根を通したものとご承知ありたい」
西郷は低くうなって、また盃を重ねた。当時の西郷の心を大きく捉えているのは陽明学と禅であった。禅は島津家の菩提寺、福昌寺と無事和尚に参禅している。水戸学が見たければ、老公斉昭を見よと言われた簡潔な一言は気にいった。
<引用終了>

余談ですが、島津家の菩提寺、曹洞宗福昌寺は、明治の廃仏毀釈により破壊されたそうです。西南の役はアメリカが関わっていたと考えるべきですが、福昌寺の破壊も、と考えてしまいます。

坂本龍馬はグラバーの指令で暗殺された!?
<引用開始>
大久保・桂(木戸)・岩倉の逆賊3人組は、ユダヤ・フリーメーソン駐日代表グラバーの手駒である。西郷は、このことに気づいたようだ。かくなる上は、神武の武力をもって奸賊大久保とその一党を討伐し、神国日本の国体を明徴させるほかない。
  他方、ユダヤ・フリーメーソン陣営は、全力を傾注して大久保私政権の軍備を増強し、ユダヤの日本民族滅亡作戦の障害・西郷を、そして西郷とともにユダヤになびかない旧武士階級、士族を亡きものにしなければならない。
  明治10年(1877年)の西南戦争を内戦と見てはならない。もしもそれが、欧米ユダヤの意図的政策的介入のない純然たる日本民族の内部の出来事であれば、西郷軍の圧倒的戦勝で終結していたことを、日本民族は知らなければならない。
<引用終了>
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/library408.html

アメリカという国は、アフガン、イラク戦争に見るように「徹底的」に破壊します。1500人もの僧侶がいた禅寺を日本人が破壊するなど、私には到底考えられません。

福昌寺跡地
http://www.shimazu-yoshihiro.com/fukushouji/fukushouji.html

本題に入ります。何が言いたいのかの結論から先に記します。それは、日本が成功してきた理由は陽明学の知行合一(ちこうごういつ「知ること」と「行うこと、心の働き」は分けられない)の教えであり、反対に日本の行政の失敗は、官学である朱子学の思想が基本にあるということです。そして、陽明学に行きついていない韓国とは思想が異なる、その結果が生産性に欠ける不毛な歴史観「紛争」であるということです。

朱子学
南宋の朱熹によって大成された儒学説。禅学の影響に対抗しつつ、周敦頤(しゆうとんい)に始まり程 (ていこう)・程頤(ていい)などのあとをうけて旧来の儒教経典に大胆な形而上学的新解釈を加えて成立。理気説による宇宙論・存在論、格物致知を基とした実践論を説く。日本には鎌倉時代に伝えられ、江戸時代に普及して、官学として封建社会の中心思想となった。朱学。宋学。道学。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0ss/109188100000/

「形而上学」という難しい言葉が記されていますが、難しく考えることはありません。

形而上学
現象的世界を超越した本体的なものや絶対的な存在者を、思弁的思惟や知的直観によって考究しようとする学問。主要な対象は魂・世界・神など。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E5%BD%A2%E8%80%8C%E4%B8%8A%E5%AD%A6&stype=0&dtype=0

形而下学
形のある事物についての学。物質、植物、動物などについての科学。物理学、植物学、動物学などの類。自然学。
http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E5%BD%A2%E8%80%8C%E4%B8%8B

右脳は本能と同時に、美意識と倫理観(神の原則に従うこと)の座です。私は、形而上学は右脳の世界であり、形而下学はそれを「文字」「ロジック」にする左脳の世界であると解釈しています。

私は東京ディズニーランドの運営で大事なのは陽明学という東洋思想であると教えられてきました。なんでも論理的に考える「左脳でっかち」型人間でなく、直感的な気付きに重きをおく「右脳でっかち」型人間の方が思いやりのある接遇が行えるということでしょう。事実、右脳と左脳の分化が進んでいない女性がゲスト、キャストの中心になり、本能的な美意識と倫理観あふれる特別な場所として成長してきました。

私は、臆することなくはっきりと申し上げますが、日本人の右脳力と左脳力を合わせた「脳力」は世界一であると考えます。

私は講演で以下のような激励文を示してきました。
◇東京ディズニーランドがオープンして数年後、ディズニー社のマイケル・アイズナー会長、フランク・ウエルズ社長から「この東京ディズニーランドの運営とサービスこそ、ウォルト・ディズニーが理想に描いていたものだ。今度は私たちディズニー社側が東京ディズニーランドから学びたい」と高い評価を得ることができた。

◇近年ディズニー・テーマパークがアメリカ大学院のMBAクラスの「顧客満足」経営、顧客サービスのビジネスモデルと評価されているが、ディズニー社のマニュアルを超えたTDL方式がそこに影響していた。私はその評価に満足しながらも、それで終わらないために、マネージメント・スタッフに対し、「東京ディズニーランドはもうマニュアルに基づく理論を現場に応用するだけでなく、これからは現場から自らの質の高い理論をつくり出して欲しい」と激励した。
 
◇ディズニーという素晴らしいブランドとそれを運営していくオリエンタルランドの運営組織力の良い形での相互作用が生み出した成果物である。

朱子学は、上意下達であり、「全体」を仕切る時の為政者や「お上」にとって都合が良い学問です。一方、陽明学は「個」としての行動を伴うわけですから西郷隆盛や吉田松陰などの反骨の志士に必要不可欠の学問であったのです。

私は、東京ディズニーランドで完成した陽明学の成果物である「高品質の国家運営」のための思想こそが、国難の今日に求められているものと考えます。そして、その思想を韓国民にも理解していただくと同時に、韓国民に朱子学の呪縛から解放してもらうことも考えるべきであると思うのです。

行動から思想を探るのではなく、思想から行動を探らなくてはなりません。朱子学の影響を強く受ける韓国民の思想からは下達に服従する言行が生み出されます。
「天皇謝罪」という大統領の発言(言葉にする)は、左脳の働きによるものですが、「左脳でっかち」で理屈でしか言行をコントロールできない「脳力」の持ち主から下達された「反日活動」という指令に服従することは、右脳を駆使して行う文化交流や音楽活動などの領域への妨げになるだけです。

それでも、日韓の思想の違いは、かつての東西冷戦のようなイデオロギーの対立とは大きく異なります。つまり、思想の「すりあわせ」ができるということです。日本人にとって天皇は左脳で形式知化できる存在ではありません。右脳と左脳を駆使し合って「すりあわせ」することにより、日韓関係はさらに円熟していくことができます。

私はこの機会に朝鮮の歴史に触れていますが、右脳の直感として「日韓併合前の朝鮮の衰退は何なんだ」という疑問が沸いてきました。どうやら、中国の属国でまるで人間扱いされていなかったごときです。
繰り返しますが、理屈を司る左脳による思想の「すりあわせ」は危険です。李大統領も「心から」という言葉をつかっているのですから、音楽や情感を司る右脳を十分に働かせた思想の「すりあわせ」でなくてはなりません。

最後にチェ・キホ伽耶大学客員教授に敬意を表し、以下のユーチューブを紹介します。

韓国加耶大学客員教授 崔基鎬 氏の真実の歴史1、2
http://www.youtube.com/watch?v=-YhXvyv91XY
http://www.youtube.com/watch?v=RG0Thx5vfq4

<引用開始>
韓国の88歳の大学教授がハングルで書いた文章です。日本語訳します。

"私は88才です。 もう事実を話したいと思います。" [チェ・キホ伽耶大学客員教授]
朝鮮末期の私は1923年の生まれです。 もう韓国のためでも、日本のためでもなく「事実」を話したいと思います。
それは相当な覚悟が必要です。 生命の危険も覚悟しています。 しかし、これは私の使命であると信じています。

私はソウルに住んでいました。 そして、時々、平壌や東京に行きました。 その当時の韓国人は「日本人以上の日本人」でした。

「親切でやさしい日本人」という印象を、必死に消すために「反日」を指導者はそそのかしてきました。
韓国と日本の歴史教育を比較すると、日本が10%の歪曲といえば、韓国は90%が歪曲です。

朝鮮末期の正常ではないで政治腐敗を教えず、日本が関与しなければ独立ができたことのように使われています。
韓日合邦によって「教育」 「医療」 「工業」 「社会インフラ」が整備されました。近代国家の基礎が出来たことは明らかな事実です。

その実績を「日本帝国主義の侵略政策の産物だ!」と糾弾する韓国にはあきれます。 より一層「日帝が民族産業を停滞させた!」
という主張にはコメントする気持ちもなくなります。

民族産業を殺したのは、朝鮮王朝です。 近代化を主張する先進的な思想家は反逆者とし、親族までも処刑されました。
韓国人は「日帝の虐待! 性奴隷!」と叫んでいますが、私は信じることができません。 歴史の真実を知っているためです。

朝鮮語でキウン「地獄」でした。 それは大韓帝国時代になっても同じでした。
1904年、日本は朝鮮の惨状を救うために、財政支援を決断します。
例えば1907年度、朝鮮王朝の歳入は748万円だったが、歳出は3000万円以上でした。
その差額は日本が負担していました。 1908年にはより一層増加し、3100万円を支出しています。

現在88才の老人の絶叫です。 どう思われますか?
<引用終了>
(この文はインターネット上に溢れているためURLは提示しません)
posted by M.NAKAMURA at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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