「自分の身体が何かおかしい。検査してもらいたい。だから行く」と言ったお子さんもいた。
チェルノブイリで被害を受けた福島県の子供たちとベラルーシに行って来ました。
「甲状腺検査、2年半後で結構です!」という悪魔の通知。絶対におかしい。
ベラルーシでは、甲状腺になんらかの異常があれば、検査を半年に一回、あるいはもっと頻繁に行い、異常が出ないように、あるいは出ても早期発見できるように管理体制があります。
たとえ汚染されていない地域であっても、国民は希望すれば年に一度は、甲状腺の検査を受けることができるそうです。
もちろん、大人出会っても甲状腺に異常があれば、半年に一回。
徹底した予防原則。
チェルノブイリから26年。
ベラルーシの人たちは、なぜ、日本人が甲状腺のことを聞きにベラルーシまでやってきたり、2年半に一度という摩訶不思議な方針で、全子供たちを検査しないのか、不思議だ、と首をかしげる。
そもそも、「ベラルーシで子供たちの甲状腺検査、半年に一回は、日本の医師たちの救援活動の中のアドバイスからなのだよ!」と、聞いて、耳を疑いました。
私は、その医師たちは「もう引退したのでは?」と質問をしましたが、首を振られた。
いいえ、今でも、その人達は、すばらしい地位にあるという。
教えてくれた人は「守秘義務があって、彼らの名前を明かすことができない」と苦しそうでした。
福島県放射能アドバイザーの、「甲状腺に異常のある子、2年半放置、ゆっくりのんびり子供たちの検査をしていきましょう路線」がどれほど、異常なことか、そして、それに異を唱えない日本人の医師たちに、大きく失望と絶望と、憤りを感じます。
ものすごい冷たい怒りの炎。
あなたたちがチェルノブイリの子供たちのためにやってきたことが、今、日本の子供たちを助けられないのから、なんのために医師として、子供たちの救援にあたったのか。そこでどうして途切れてしまうのか私にはわかりません。
それは救援でなく、データとりだったのか。
よくぞ、よくも、日本の子供たちに不安な思いをさせて、平気でいられるものだ。
ベラルーシの温情により、甲状腺検査を受けるチャンスをいただいたとき、ものすごく複雑でした。
もちろん、甲状腺検査が目的ではなく、保養のプログラムの中の一つです。
とうとう、ここまで日本は落ちたか。
日本にはエコーの機械も血液検査の機械もふんだんにありながら、それを扱う医師たちに医師としての「愛と誠」がない。
言葉の通じない国の病院で検査を待つ子供たちの不安な気持ちを考えたことがあるだろか。
診察室の中で、とびかうロシア語に、自分の身体のことをどんなふうに言われていると想像するだけで怖かったろう。
私はただ、悔しい気持ちがいっぱいで、ベラルーシの病院の廊下で子供たちといました。
子供たち一人ひとりの不安な面持ちに、申し訳ない思いでいっぱいです。
日本であれば、母親たちに手を握ってもらいながら、励ましの言葉をもらいながら、検査の順番を待つこともできたろうに。
なんのために検査をしない?
検査をただ、生成粛々とすればいい。
20年も30年も検査し続ける、そういう運命を子供たちに与えておきながら、なぜ、そのような怠慢なのか。
「お金がないんじゃない?」と子供たちが言った。
言葉が出ない。
完全に、医師も国もおかしい。
日本の医師が、福島で行われている狂気を認めるのなら、世界の果てまでも、子供たちのセカンドオピニオンを求めて行くしかないと思います。
甲状腺学会、甲状腺じゃないよ、あんたたちが機能障害起こしている!
WHOやIAEAが子供より大事か?
ベラルーシの人たちのフクシマの子供たちに対するあたたかい励まし、まなざし、物理的応援。
その傷みがよくわかるという。
なぜ、日本人がわからないのか。
今、日本の医師がベラルーシに甲状腺のことを勉強しに行っても、福島県放射能アドバイザーが、チョイスした公的機関をぐるっと回されて「甲状腺ガンなど増えていない」と言われておしまい。
菅谷先生だけが、本当のことを言っている。
セカンドオピニオンを求めて
8月 10th, 2012 · 9 Comments
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日々の活動お疲れ様です。
何だかこの様なシリアスな記事のコメとしては、浮いたような感じで恐縮ですが一応「安全」の部類に入る発酵食品なのではないか?・・・と、考えご紹介します。(何より美味しそうですし!)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kiitos/
日本在住のフィンランド人のMrs.シルックさんから教えていただいたお店です。美味しそうな北欧手作りのパン達です!
Posted at 2012.08.11 6:58 AM by 徒然熊
そうなんです。「チェルノブイリ支援活動をしてきた」という人たちに安全デマを言う人たちが多いのは、あちらでそれを吹き込まれて信じこんでしまっているんですよね。
日本財団(笹川洋平会長)のお金であちらに滞在して救援してきた、という女性の講演会を聴いたことがあります。
吹き込まれた事実は堂々と喋れるのですが、少し突っ込まれると、基本的なことも把握していない。こんなんでよく、事実だと断言できると呆れました。
悪い人ではないがおひとよし、バカかと思いました。しかも子どもたちに悪影響。迷惑です。
それに比べ(比べるのも失礼ですが)菅谷先生は、本当に信頼しています。菅谷先生は事故当初から、予防原則にたち危険性を仰ってくれています。昨年3月に「私は、ベラルーシの親や祖父母が、あの時こうしていれば・・と後悔して悲しむのをみてきた」と言って下さり、私はあとで後悔しないようにとがんばれました。
その後日記も読んで、暖かい気持ちになれました。日記本は図書館においてあり、オススメです。菅谷先生、ありがとう。
Posted at 2012.08.11 8:26 AM by ママ
ママさん、そうですね、通販生活の今年度2号、よくよんでください。山下氏の言説を数ページにわたって2回も特集を組んでいます。
行動がおかしいと質問しながら、最後まで山下氏の言いたいことを紹介しています。1度ならず、2度までも。
これもグルですので、みなさんお気をつけてください。
それに引きかえ菅谷先生1ページ。
チェルノブイリの救援してきた団体として、恥に感じます。
日本の子供を救えないのならなんのために、活動してきたのか、本当に殴りこみに行きたいぐらい憤っています。
みなさんも目を肥やしてください。
適当に募金で物資を配ったり検査したり、そういうことが、救援につながっていないのなら、裏があることもあります。
自分たちがイジメられている分には、それで良かったですが、しかし、ここまで来ると悪質です。
Posted at 2012.08.12 12:44 PM by mika
政府や医師会や教育委員会が命をただの物として考えられていることに、ただただ絶望感です。このまま行けば、人口は更に減る一方です。国からも親からも自立して、主体的に楽しんで生き生きと暮らす事を選択するという事を皆に考えて欲しいと思います。私は隠せない程の実害が出た時の皆の悲しむ顔が見たくありません。今はひたすら、署名と予防と祈りの日々です。
Posted at 2012.08.12 10:42 PM by タケウチ
甲状腺だけではなく。
腎機能も気をつけて下さい。
・・・・・・・
横浜の幼馴染の娘さん。
先月、
腎盂腎炎で緊急入院。
その娘さんの友人のお母さんが、
今月、腎盂炎で入院。
別の横浜在住の幼馴染の息子さん。
昨年、ネフローゼを2回。
・・・・・・・
品川区でも、
血液検査の腎機能数値がおかしい子どもや、
血液検査で異常なしにも関わらず、
血尿が続くなど。
・・・・・・・
気をつけなければいけない事が多くて、
大変ですが(笑)←敢えて、笑う!
一緒に、頑張って生きましょう!!!
Posted at 2012.08.14 5:00 PM by 品川 花子
昨日、震災当時福島市に住んでいた息子のお友達が先週甲状腺検査を受けたと言っています。すでに結果の出ている方の中には兄弟で嚢胞が見つかっているということです。でも、医師は何でもないからと言ったそうです。女の子には出なくて、男の子に嚢胞が見つかっている事が多いという事でした。嚢胞が見つかっている兄弟のお母さんはとても食事や飲み物に気を使っていたそうですが、この結果に落胆したそうです。そしてこの検査結果にもかかわらず、二年後の再検査??どうなんでしょう。中には病院を紹介された方もいるそうです。息子の検査はまだですが、検査するのが怖いです。
Posted at 2012.08.17 12:27 AM by ETmama
ETmamaさん、初期被ばくはみんなさせられました。しかも、とても長期に。そして、チェルノブイリより高い被ばくをさせられている。
怖がっている場合ではありません。しっかりお子さんを守らなくては。
とにかく、甲状腺に異常があったら、最低でも年に2回は検査を受けて管理が必要だし、避難や保養、ビタミンやミネラルを意識的にとっていく必要があります。
Posted at 2012.08.17 8:03 AM by mika
野呂さん、いつもあたたかい励ましのお言葉にどれだけ支えて頂いてきたかわかりません。。心より感謝しております。ありがとうございます。保養について教えてください。来週から9月にかけて、娘と沖縄の離島に保養を考えています。ウィークリーを利用した自炊を考えています。今年一月まで東京に在住、学校が除染しましたので、2月から北九州に避難しました。がれきの試験焼却がありましので、マンション内でSTエアカウンターで平均0.05μ、街路樹の植え込みで0.06-0.08μくらいが平常時線量です。たまにアスファルトで場所により0.12μの時もあります。娘は小学二年生で、6月に血液検査しましたら1月の東京の検査時より、避難しまして完全に正常範囲に戻りました。しかし6月のエコー検査で4個数ミリのう泡が見つかりました。8月おととい再度別の、大きな日本でも有数な甲状腺専門病院でエコー検査しましたら、のう胞が複数見つかり、細胞診を希望しましたが、「陽性なので心配はなく、悪性が疑われれば細胞診しますが、今は必要ありません」と言われました。私が見ましても、エコー機器がかなりの画像解像度でしたので、丁寧に説明は下さり、機械により見える、のう胞の数が違うそうです。しかし、かなり困惑しています。野呂さんの今までの保養実績で希望を持ち直しています。北海道保養プログラムに該当しておりませんので、微力ながら母親の私とで保養してこようと思います。どんなことをすればよいか是非アドバイスお願いします。
Posted at 2012.08.18 11:57 AM by keiko
keikoさん、第一にゴミを食べさせない、フレッシュな果物や野菜など質のいいものを中心にする、第二に生活リズムを朝型、早寝早起きにして、ごはんの時間もしっかりすること、第三に精神力を鍛える。
ゴミというのは、市販のお菓子類、食品添加物、農薬、遺伝子組み換え(特にサラダ油類)、マーガリンなどのトランス脂肪酸類、これらは身体の抵抗力を奪います。
細胞の修復に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸、微量栄養素を含んだ、果物や野菜ナッツやドライフルーツをふんだんに使ったサラダなど。
とにかく便秘をしないように。電子レンジはなるべく使用しない(食べ物の酸化)
つくりたてがベスト、発酵食品をちゃんととる(漬物は自分でつくる)
生活リズムは、むしろ食事よりも重要なくらいです。適切な時間に適切な量を食べる、毎日の生活リズムを整えると、抵抗力もあがります。
睡眠中に細胞修復されるのでこれも重要です。
そして、精神力です。これは、今の子はほとんどない。歯を食いしばっても生き抜くぞ!というような、ドロドロした生命への固執のようなもの。
はだしのゲンなどを読めばわかりますが、実際今はあのような緊急事態。
子供が食料集めてきたり、住むところを探したり、大変です。親戚の家を迷惑がられながらも軒先借りて。本当はそうならなければいけないのに、そうしなければいけないぐらいの被害だと誰も気がついていない。
人間が生きると決めたら生きるんです。私も子供の頃読んで、怖かった。もしも、自分ならできるだろうか。
今の広島の原爆記念館にはそのような恐ろしい写真や絵はいっさい飾られていません。子供がみたら熱を出すからという理由だそうです。
でも、大人は歯を食いしばってみるべきでした。乗り越えられた人達がいる。
そういう体験を一つひとつ積み重ねていって欲しい。チェルノブイリでもそういう奇跡の体験がごまんとあります。
だから、最後に、ひとつまみの愛と祈りが必要です。物質主義者になれば、必ず、ノイローゼになります。
どんな状況でも子供に、人生をあきらめさせない、お母さんが強くなるしかない。避難してのう胞が大きくなってくる話もよく聞きます。
最初のヨウ素アタックが長期間だったこと、政府が放置したことによる被害が今出ています。
早く気が付かれたんですから、チェックをこまめに受けて、悪化しないように抵抗力をつけてください。
冷たいものなどをあまり飲んだり食べたりしないように。
そして、放射能のことなど忘れて大笑いするほど、遊ぶこと!です。大変だけどがんばるしかない。
Posted at 2012.08.18 12:37 PM by mika