中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


子どもたちに巻き返し誓った

2012年8月20日 紙面から

ファンの子どもたちから質問を浴びる(左から)藤本、永井、田口、ダニエル=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

写真

 名古屋グランパスは19日、トヨタスポーツセンターでファンクラブ会員のための年に一度のサッカー教室を行い、抽選で選ばれた小学生約50人と触れ合った。0−5で大敗した前日のG大阪戦で先発した選手のうち、練習試合に参加したDF増川と治療に専念したMFダニルソン以外の9人がクールダウンを兼ねて参加。9人は子どもたちの笑顔に接し、巻き返しへの思いを新たにした。

 歴史的敗戦の一夜が明け、消沈していたイレブンを待っていたのは、子どもたちの笑顔だった。サッカー教室は、主力組の練習時間に合わせてメーングラウンドで行われ、3組に分かれて約1時間、ミニゲームなどで触れ合った。ロンドン五輪代表FW永井は締めのあいさつを任され「みんなもオリンピックに出てください」と演説。FKが上達するコツを問われた藤本は、「ゴールに服を掛けて、それを落とすように練習して」と、自身がやってきた練習法を披露した。

 20周年記念試合と銘打ち、今季初めて3万人以上の観衆を集めた前日のG大阪戦。試合後は激しいブーイングと罵声を浴び、スタジアムに駆けつけた子どもたちに怖い思いをさせてしまった。それだけに、目の前で目を輝かせてボールを追う子どもたちの前で、沈んだ顔は見せられない。9人は一緒になってはしゃぎながら、プロとしてやるべきことを再確認。選手会長のMF小川は「今日は子どもたちが楽しそうにやっている姿を見ながら、もっともっとやらないといけないと、もう一度気持ちを入れ直した」と語った。

 藤本は子どもたちに前向きな力をもらいつつ、「それと同時に、昨日は本当に申し訳ないという思いが強くなった」と神妙に話した。本来やるべきことは、ピッチの上でのプレーと勝利で子どもたちを笑顔にすること。リーグ戦残り12試合は、失った勝ち点とプライドを取り戻すための戦いとなる。 (宮崎厚志)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ