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【サッカー】ヤングなでしこ 4発快勝発進 18歳猶本が鮮烈27m弾2012年8月20日 紙面から
◇U−20女子W杯<第1日> 日本4−1メキシコヤングなでしこ、4発発進−。大会初優勝を目指すA組のU−20日本代表は初戦でメキシコと対戦し、4−1で快勝した。前半にMF柴田華絵(20)=浦和=が先制点を奪い、後半もMF猶本光(なおもと・ひかる、18)=浦和=、FW横山久美(19)=岡山湯郷=、MF田中陽子(19)=INAC神戸=が次々に決めるゴールラッシュ。メキシコの反撃を1点に食い止めて圧勝。日本は22日の第2戦で、ニュージーランドと対戦する。 “ポスト沢”が世界の舞台で自ら名乗りを上げた。1−0で迎えた後半11分、中央やや左約27メートルの位置で猶本が右足を振り抜くとボールはポストに当たり、サイドネットにそのまま突き刺さった。相手GKがいくら俊敏に反応しても届かない。日本の2点目はそんな最高の軌道を描いたゴールだった。 「ゴールですか? 覚えてません。(頭に)映像がない。美南(田中)からパスがきたことと、ゴールに入った軌道だけは覚えてますけど」と苦笑いを浮かべる。だが、ボランチで藤田とコンビを組み、前半はバランスを取り、後半には思い切った攻撃を仕掛けた。その両輪は目標とするMF沢、阪口を研究し尽くしてできたプレーだ。 試合後は「沢さんのプレーを見てるということじゃないけど、意識してます」というにとどめたが、チームでは沢の話をすると止まらないという。「沢さんのように攻撃的で、阪口さんのように守備をしながらボール回しの中心になれるプレーがしたい」。今年2月の和歌山合宿では下のカテゴリーでFW岩渕と猶本だけが、なでしこジャパンの練習参加を許された。いまだ浦和レディースでもレギュラーは獲得できていないが、この大会で一気になでしこに近づくのが猶本の目標だ。 試合前、いつになく緊張していた猶本に、浜田から手紙が渡されたという。「村松さんのことや、今この仙台の被災地のことが書いてあった。緊張なんてぜいたくな悩みだと書いてありました」と、猶本は笑顔を見せる。手紙で緊張から解き放たれ、持ち味を十分に発揮した。2010年U−17W杯準優勝メンバーの目標はただ一つ。ヤングなでしこは、今度こそ頂点しか狙っていない。 (荒川敬則) PR情報
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