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【プロ野球】

阿部がサヨナラ弾 貯金は30

2012年8月20日 紙面から

3回裏2死一、三塁、阿部が右前適時打を放つ=東京ドーム

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◇巨人4−3広島

 巨人がサヨナラ勝ちで3連勝、貯金を今季最多の30とした。3−3の9回に阿部が16号ソロを放ち、試合を決めた。山口が2試合連続の白星となる2勝目。広島は巨人戦で1分けを挟んで6連敗となった。

     ◇

 フィナーレを告げる弾道はあっという間に右中間スタンドに到達した。序盤はエラーで相手に主導権を与えてしまった巨人・阿部が3−3の9回、2007年8月以来のサヨナラ弾。王、長嶋に次ぐ球団歴代3位タイとなる6本目のサヨナラ本塁打に「橙魂デー」でオレンジに染まったスタンドは狂喜乱舞だ。

 借りは即、返す。終わってみれば、最初から最後までこの男の独壇場だった。一塁守備についた1回、先頭の丸のゴロがミットからこぼれた。このプレーをきっかけに宮国が2失点。3回1死一塁でも一塁へのけん制球をキャッチできず。記録は宮国の悪送球だったが、阿部が「オレのミスだね」と振り返る痛恨の守備で走者は三塁へ進み、追加点を奪われた。阿部の逆襲が始まったのはここからだ。

 「僕が最初足を引っ張っちゃったんでね。なんとかしたいと思っていた」。3回2死一、三塁から右前打で反撃ののろしを上げ、最後は劇弾。おいしいところをすべて持って行った。マスクをかぶれない試合が続くが、その存在感に陰りはない。もともと痛めていた右足首に加え、16日の中日戦(ナゴヤドーム)では左足首付近に死球を受けた。18日の試合後には患部に消炎剤を注射。この日の試合前にも痛み止めを服用した。さらに、足首に負担がかからないハイカットのスパイクも準備するなど、必死に戦う態勢を整えて大黒柱の責任を果たしている。

 これでチームは優勝した09年シーズン終了時以来の貯金30。「中日も強いから、まだまだ引き下がらないと思うよ。一戦一戦ですよ」と気を引き締めた阿部だが、覇権奪回へ視界は良好。21日に巨人が勝ち、中日が敗れると、マジック32が点灯する。 (臼杵秀之)

 

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