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尖閣上陸 政府沈静化に手間取るか
8月20日 4時9分

尖閣上陸 政府沈静化に手間取るか
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政府は沖縄県の尖閣諸島に地方議会の議員ら10人が上陸したことについて「国内問題だ」として中国側の抗議は受け入れない方針ですが、中国側に領有権をめぐる問題を主張する口実を与えたという見方もあり、事態の沈静化に手間取る場面も予想されます。

沖縄県の尖閣諸島の周辺海域では19日早朝、国会議員や地方議員、一般の人たちなどおよそ150人が参加して戦没者の慰霊祭が行われ、このうち地方議会の議員ら10人が尖閣諸島の魚釣島に上陸しました。
慰霊祭にあたっては、国会議員の代表らが魚釣島への上陸許可を申請しましたが、政府は島の平穏かつ安定的な維持管理が損なわれるおそれがあるとして認めませんでした。
そうした中での今回の行為について、政府は正当化できないとしながらも、尖閣諸島は日本固有の領土であり、国が立ち入りを制限している区域に日本人が無断で立ち入った国内問題だとして「中国の主権を侵した」とする中国側の抗議は受け入れない方針です。
一方で、政府が先週、尖閣諸島に不法に上陸した香港の活動家らを強制送還した直後に、日本の地方議員らが政府の方針に反する形で上陸したことは、中国側に尖閣諸島の領有権をめぐる問題を主張する口実を与えたという見方もあり、中国側の行動が激しさを増して、政府が事態の沈静化に手間取る場面も予想されます。

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