新教育の森:ほっかいどう 道教委・地域医療を支える人づくりプロジェクト 5年目迎え着実に成果 /北海道
毎日新聞 2012年08月18日 地方版
◇医学部目指す高校生サポート
医学部進学を目指す高校生を後押しする道教委の「地域医療を支える人づくりプロジェクト」が5年目を迎えた。夏休み中に生徒の学習を支援する「メディカル・キャンプ・セミナー」を開いたり、旭川医大と連携した地域医療の体験実習を実施するなどして、徐々に進学実績を増やしており、地方の医師不足解消を目指した取り組みを進めている。【千々部一好】
□■同じ仲間と
今年度のメディカル・キャンプ・セミナーは高校2年を対象に、深川市の道立青年の家で今月7〜10日の3泊4日で行われた。入試を目指した英語と数学の講義のほか、9日には旭川医大を訪問し、ワークショップや学内見学をした。
ワークショップでは、参加者75人は10班に分かれ、同大の学生をチューター役に「だれのための医療」をテーマに昼食を挟んで計2時間半、議論。人口1万人弱の町で、祖父が急病となったとの想定で、どこで治療を受けたらいいか、町立病院に医師は何人が必要かを考え、各班別に意見を発表した。