環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年8月5日)

1.発言要旨
  おはようございます。今日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が7件、公布が1件、そして、法律の公布が3件、政令が5件、配布が1件です。環境、沖縄・北方、それぞれ主請議のものはありません。
  閣議では、裁判員制度についてと、各種報告がありました。また、石綿の使用安全条約批准がありました。これは1986年に採択されていましたので、批准が遅れたことは事実だと思います。
  閣僚懇では、閣僚から特に発言はなく、総理から、今日の郵政特別委員会は、総括質疑で採択までいき、月曜日の本会議で採決すると、淡々と段取りの発言がありました。
  以前、御紹介しましたが、チーム・マイナス6%のCMについて、西川きよしさんの「小さなことからこつこつと」というもののCMを流しましたが、これに続いて民放各局が、それぞれ工夫を凝らし、同じ趣旨で、それぞれの局のカラーを出したCMを放送していただいております。この場をお借りして改めて御礼を申し上げます。
この夏の間、クールビズを初めとして、打ち水大作戦もありますので、しっかりPRに努めたいと思います。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)石綿条約の関係で、批准が遅れたのではないかとのことですが、何か遅れた理由はありますか。

(答)特に聞いていません。ただ、個人的にそういう感想を持ったということです。

(問)石綿条約ですが、採択から19年経ち、国内法の整備の遅れが、批准の遅れの原因と思います。政府全体としては、もっとスピードアップできたというお考えなのでしょうか。

(答)今日の新聞で、連合が法案を出すことに反対をしていたとの記事がありました。以前も申し上げましたが、率直に言って、経済優先が当時の時代全体の流れであり、改めて反省しなくてはならないと思います。現在はアスベストの対策について、政府を挙げて、今後の対策に取り組んでいます。隙間ができない形で対応できるよう取り組みたいと思います。

(問)閣僚懇の時に、総理から郵政の審議の流れの説明があったとのことですが、閣僚から何か発言がありましたか。

(答)特にありませんでした。皆さん神妙に聞いていました。

(問)総理は、継続審議の可能性はなく、自分の辞書に否決という文字はないと言い切り、郵政法案の否決はないというお話しですが、最近の総理のやり方について、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)非常に小泉総理らしいと思います。明確にその目標に向かって進むことは、これまでも何度かとられてきた手法だと思います。
  これくらいのことができないで、大きな改革はできないという言葉は、その通りだと思いますので、おっしゃっていることに共鳴するところは非常に多いです。

(問)アスベストですが、政府全体で今後の対応と、これまでの検証をされているということについて、環境省としても今月中にある程度まとまるということですか。

(答)そのとおりです。皆さんと一緒に検証を進めるような形で、現実的に資料は出しているわけですから、それによって検証のスピードが速まればと思います。既にあったことについては、ファクトとして認めるべきだと思います。

(問)連合の記事ですが、業界保護や経済推進の声が強く、その結果、やりたいことができなかったということが仮にあったとしたら、それを示すような資料等は出ているのでしょうか。

(答)それはよくわかりません。時系列で見て、何があったのかは見ていきたいと思います。

(問)小泉首相が、衆議院解散の臨時閣議を招集された場合に、大臣は解散の詔書に署名されるのですか。
(答)まず、否決されることはないと考えたいと思います。よって、質問に対しての答えは、なしです。

(問)もう一点ですが、御担当なさっている省庁の副大臣、政務官の中で、辞表を出されたような参議院議員の方がいるかという質問です。

(答)それは、もう少し調べてから聞いた方がいいですよ。

(問)環境省の副大臣も参議院議員のお一人だと思うのですが。

(答)まず、政務官はもう辞めております。それから、副大臣は公明党の方でいらっしゃいます。よって、もう答えは出ているでしょう。

(問)もちろん辞表はないということでよろしいわけですね。

(答)それはそうでしょう。はい。

(問)先ほど総理から今後の段取りの発言があったと聞きましたが、8日の本会議採決の結果のシミュレーションについての段取りについてはどうですか。

(答)ありません。

(問)チンパンジーのパン君が、種の保存法に基づき繁殖目的で譲渡された件で、環境省は事情を聞くようですが、大臣のお考えはどうですか。

(答)専門家の方によると、チンパンジーは5〜6歳以上が繁殖年齢で、おおむね1歳から4歳の間の譲渡が適切であるということです。日本動物園水族館協会が、この動物園から飼育状況についてお話を伺うということになっています。その結果報告をいただき、必要があれば動物園の方に直接状況を確認したいと思います。もし本来の目的から逸れていると判断されれば、動物園に対して適切に指導をしていきたいと思います。

(問)アスベストの検討委員会ですが、今後、厚労省などと一緒にという話も出ているようですが。

(答)厚労省と合同で行うことも一つ考えられると思います。それから検討委員会の人数をもう少し増やして、回数も増やし、スピーディーに検討を進めていきたいと思います。
対策のキーワードの一つは、切れ目のない対象だと思います。隙間ができ、そこに入ってしまう方がないような方策にするには、どういう形が一番いいのか、総合的に考える際に、そのことを念頭に置きたいと思います。

(以    上)